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大切な歯の神経について、もちまるスタッフが専門的に解説します

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カテゴリ: 歯科コラム

トリートメントコーディネーターの仲村です。

寒い季節になり、歯がしみたりなどありませんか?

歯は、しみたり虫歯が大きくなると強い痛みを感じるようになりますよね。

ひどい時には、痛み止めも効かなく、夜も眠れない症状が起きることがあります。

それは、歯にも神経が通っているからです。

今回は、歯の中央に走っている、歯の神経「歯髄」の発生について調べてみました。

 

歯髄の発生

①歯乳頭の出現

内エナメル質上皮の肥厚が生じ、エナメル結節形成されるころ(乳歯では12週以後)になると、内エナメル上皮と接する結合組織部の細胞が活発に分裂増殖を開始するようになります。

内エナメル上皮細胞が結合組織部の未分化間葉細胞を誘導して細胞の分化を促進するようであるが、本当のところは不明です。

このようにして、歯乳頭の形成が開始されます。歯髄の形成が開始でもあります。

 

歯乳頭の間葉性細胞部に毛細血管が著しく観察されるようになると、細胞分裂も盛んになります。

内エナメル上皮と接する部分は基底膜によって境界され、歯乳頭側の細胞は円柱状を示すようになります。

この細胞が将来象牙質を形成する象牙芽細胞となります。

交感神経を伴う毛細血管は象牙芽細胞が配列するころには、多く分布し、栄養供給に参与しています。

 

②歯髄細胞の出現

1.象牙芽細胞

歯髄細胞の中で、最初に出現するのが象牙芽細胞です。

歯蕾の分化が進み、エナメル結節が帽子状になると、内エナメル上皮に接する部位に未分化間葉細胞より誘導分化された象牙芽細胞が配列して、硬組織形成に関与しています。

もちろん象牙芽細胞が象牙質という硬組織を単独で形成するのではなくて、コラーゲンを分泌して象牙質の基質形成に強く関与しています。

象牙芽細胞という名称から象牙質を形成する細胞と直感で考えがちです。

確かに関与はしますが、石灰化に必要なカルシウム成分などは、血液由来とされていますので、誤解のないようにしましょう。

この象牙芽細胞が、細胞内でどのようにしてコラーゲンの前駆物質を産生し、細胞膜より分泌後、細管構造をなす象牙質の形成に関与するのか、特に、螺旋状構造を示す象牙細管壁部の形成については興味深い。

象牙芽細胞のコラーゲン分泌に関する詳細な研究も盛んに行われているが、不明な点も多い。

まず、初めに細胞質内のリボゾームの集合アミノ酸によって合成されたタンパク質が粗面小胞体内に放出されます。

粗面小胞体内に貯蓄されている核糖が添加されタンパク白複合体となります。

小胞体内を輸送されてゴルジー装置に辿り着きます。糖タンパク複合体はゴルジ層板内で、さらに、装飾されてプロコラーゲンとなり、細胞内で物質を運搬したり濃縮したりする役目を担う空胞内に送り込まれます。

空胞内で変化して分泌顆粒となった糖タンパク複合体は微細管を通って、細胞突起部に送られます。

細胞膜に辿り着くころになると電子密度の高いプロコラーゲンとなって、その場で待機します。

必要性が高まると細胞外に開口分泌され、トロポコラーゲンになるとされています。

これらのコラーゲンと石灰化の初期に観察される基質小胞との関係は不明ですが、基質小胞も象牙芽細胞によって作られるものと考えられています。

基質小胞は石灰化物の最小単位のようです。

電顕所見では、電子密度の高い結晶性、非結晶性の物質が観察されます。

この基質小胞体内には、アルカリホスファターゼ、ピロホスファターゼ、AZaseなどのリン酸エステル結合を加水分解する酵素が含まれているとされています。

これらの酵素作用によって、リン酸の濃度を高め、石灰化を促進させるものと考えられています。

 

2.線維芽細胞(歯髄細胞)

内エナメル上皮が成長して、歯乳頭が形成されると、歯乳頭部の中胚葉性細胞は、次第に特色を現し始めます。

内エナメル上皮に接する部位には、長身の象牙芽細胞が出現する。

その細胞列に囲まれるようにしてできる歯髄空間に、膠原線維形成を行う線維芽細胞が現れます。

この細胞は、歯髄中で最も多く、星状の形態を示し、互いに細長い細胞突起を出し合って結合し、網状構造を形成しています。

歯髄細胞という場合には、この線維芽細胞を指すこともあります。

外形は数本の突起を出す星状形を示しますが、核は紡錘形でヘマトキシリンに濃染し、電顕的にはクロマチンが多く、電子密度が高いのが特色です。

細胞小器官の活動も活発で、粗面小胞体、ゴルジ、ミトコンドリアが観察されます。

歯の完成時までは、細胞小器官も多く、活発なタンパク質合成が続けられますが、機能が停止すると細胞質は小さくなり、線維細胞となります。

線維芽細胞の分泌する線維には、膠原線維と細網線維とがあります。

膠原線維は、640オングストローム間隔の横紋があり、径が約400~700オングストロームの膠原原線維が多数集合して構成されています。

長さは、約10~100マイクロで、長いものは100マイクロ以上のものもあります。

増齢とともに、配列が不正となったり、束を形成するようになります。

細網線維は歯髄形成の初期には、豊富に観察されますが、次第に量は減少していきます。

 

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