インプラント治療時に起こりうるトラブルとは?
前回はインプラントのメリット・デメリットについてご紹介しましたが、今回は起こりうるトラブルについても詳しくご案内します。
正しい知識を知ってご自分に合う治療方法を選んでいただければと思います。
代表的なトラブル
腫れや内出血が引かない
インプラント手術は外科的な処置です。
あごの骨にインプラント体といわれるボルトを埋め込んで固定しますので、まれに血管を傷つけ、内出血やあざができる場合があります。約3日間(48時間)をピークに最も腫れるといわれています。腫れ、内出血は時間とともによくなっていきます。
神経を損傷してしまうことがある
下の奥歯にインプラントを埋入する場合、しっかりとした骨の量がないと、下顎管という神経や血管の通った管に距離が近くなります。治療時に下顎神経の周囲の骨にダメージが加わると、神経が麻痺し下顎の先や下唇が痺れてくることがあります。下顎神経が走っている位置や、その周囲の骨の厚みは人それぞれ異なります。インプラントを埋め込むにあたって、最も気をつけないといけないことの一つです。
歯周病などによって著しい骨吸収が起きている場合、骨の量が足りないケースがありますので注意が必要となります。
当院ではインプラントを希望する全ての患者さんのCTを撮り、血管や神経の位置関係を確認いたしますので安心して手術を受けることができます。
顎の骨とうまく結合しない
顎の骨とうまく結合しない場合、いくつかの原因が考えられます。
・初期固定の不足(固定が甘い)
・骨幅、骨密度の不足
・免荷期間の問題(インプラント体と顎骨が結合するまでの期間のこと)
骨とインプラントがうまく結合しないと、せっかく埋め込んだインプラントが抜けてしまう原因にもなります。
当院では審査診断をきちんと行い、このようなことがないように対応しております。
インプラント治療後に起こりうるトラブルとは?
術後もブラッシングが甘かったり、メンテナンスなどの通院を怠ると、さまざまなトラブルの元になってしまいます。
インプラントがグラグラする
インプラントの上部構造の装着の仕方には2種類あり、対応が異なります。
①セメントでくっつけるタイプ(セメントリテイン)
②ネジで止めるタイプ(スクリューリテイン)
何かしらの原因がある場合、上部構造物がグラグラして回ることがあります。放置していると、ネジが曲がる、インプラントの内部構造に傷がつき、中ネジが折れてしまう恐れもあります。
上部構造物が欠けた
歯や被せ物が欠けることをチッピングと言います。
最新のインプラントではジルコニアというセラミック素材がインプラントの上部構造に使われるようなっていますが、従来の方法では、金属の上に白い材料を盛っているものが多く素材として使われていました。白い部分が欠けて内面の金属が見えてしまう場合があります。また、噛み合わせの高さが合わない、舌を傷つける、見た目が悪くなるなどの問題が起きます。
歯茎が腫れた(インプラント周囲粘膜炎)
インプラント周囲粘膜炎とは、インプラント周囲炎の一種で、骨吸収が始まる前段階です。
いくつか理由が考えられますので、悪化しないよう放置せずにご相談ください。
インプラント周囲炎
インプラント周囲炎とは、レントゲンにてインプラント周囲に骨吸収が認められ、炎症反応がある状態を指します。
放置していると骨吸収が悪化し、インプラントの除去、あるいは抜けてしまうというトラブルに繋がります。歯茎が黒く見える、インプラントが長くなった、歯ぐきが下がった気がするという症状も、インプラント周囲炎によって歯茎が薄くなっている可能性があります。早期発見ができれば、対処できるものもありますので早めにご相談ください。
インプラントの長持ちとトラブル回避にはメンテナンスが欠かせません
歯科医院では超音波を使って清掃することができ、細菌を減らすプロフェッショナルを行えます。ご自身でのブラッシングだけでなく、定期的に通院していただくことによりインプラントを長く使っていただくことができます。
当院では術後のメンテナンスで、必要に応じてレントゲンも撮って調べます。
骨の状況や、噛み合わせ、歯肉の状態、磨き残しや欠けがないか、ネジはゆるんでいないかなど、細部にわたってチェックしますので、今回ご説明したさまざまなトラブルを未然に防ぐことができます。
浦和もちまる歯科・矯正歯科クリニックは、日曜日診療や親子で入れる個室診療室、エレベータ完備のバリアフリー設計など、お子さまからご高齢の方、ご家族全員で通いやすい浦和駅近の歯科
インプラント治療のメリットデメリット
こんにちは、浦和もちまる歯科クリニックです!
歯を失ってしまった時に選べる選択肢としてインプラント治療というものがあります。
インプラントは【天然歯に近い感覚で噛むことができる】というメリットから、近年注目を集めている治療方法です。
今回はインプラント治療について、そのメリットや注意点などについてご案内したいとおもいます。
インプラント治療とは
インプラント治療とは、歯を失った部分に対して天然歯と同じような使い心地の義歯を埋め込む治療です。 入れ歯やブリッジは、他の歯や歯茎に義歯を装着します。しかしインプラント治療では顎の骨に直接部品を埋め込み、まるで顎から生えているかのような義歯を装着可能になります。
入れ歯やブリッジでは噛み心地や、見た目に問題が生じることが少なくありません。
そのため天然歯と近い義歯を求める方にとって、最善の方法となるのがインプラント治療です。
インプラント治療のメリット
審美性に優れている
インプラントは審美性(美しさ)に優れています。
保険治療か自費の治療かでも変わりますが、基本的に保険治療であれば入れ歯やブリッジでは、装着のために金属パーツなどを使うことが多くあります。しかしインプラントなら、まるで自分の歯のような美しさがあります。パーツにこだわれば質感や色を天然歯とほぼ同じようにできますし、金属パーツが見えることもありません。
口元の美しさにこだわるなら、インプラント治療に大きなメリットを感じられるでしょう。
隣接歯を削る必要がない
インプラントのメリットとして、他の歯に対する悪影響が少ないこともあげられるでしょう。部分入れ歯やブリッジは、周囲の歯に金属をかけるなど、健康な歯への負担があります。長期にわたり負担をかけると、健康な歯が弱ってしまうことも珍しくありません。
インプラントは部分入れ歯やブリッジとは違い、顎の骨に部品を埋め込み装着します。そのため残った健康な歯に悪影響が及ぶこともなく、より多くの歯の残存が期待できます。
自然な見た目と咀嚼機能の回復
インプラントは、美しく自然な見た目を実現するだけでなく、咀嚼力が高いこともメリットのひとつです。インプラントは顎の骨に部品を直接埋め込むため、食べ物を噛む力の安定性が向上します。これにより、好きな食べ物を思う存分楽しむことができ、自分の歯のような感覚で使えます。
入れ歯では、噛む力の弱さを気にされる方も多くいらっしゃいますが、その点インプラントなら自分の歯と同じレベルの咀嚼力を得られるため、食に関する不便は感じられません。
インプラント治療のデメリット
治療期間の長さと値段
入れ歯やブリッジは数カ月で治療が完了することがほとんどですが、インプラントの治療期間は、約3か月~2年ほどと、他の治療法に比べて長くなる場合があります。また、他の多くの治療法とは違ってインプラントは保険適用外の手術のため、治療にかかる費用が高額になることがデメリットとして挙げられます。
術後のメンテナンスが必須
インプラントの場合は入れ歯やブリッジなどの治療と比べても、術後のメンテナンスがかなり重要になります。ご自身の他の歯と同じように毎日のブラッシングが必要ですし、メンテナンスのために定期的な通院も必要になります。
メンテナンスでは、インプラントの定着状態や、かぶせ物や噛み合わせの状態などをチェックし、必要に応じた処置が行われます。
メンテナンスは3か月に1回程度のペースで受けるのがおすすめです。
このメンテナンスを怠るとインプラントの上部構造を留めているネジゆるんで外れてしまったり、ブラッシングを怠ったせいで歯肉炎やインプラント周囲炎になり、最悪の場合インプラントを除去しなければならない事態になることもあります。
外科的処置が必要
インプラント治療では、あごの骨にインプラントを埋め込むための手術が必要になります。麻酔で痛みはかなり軽減されますが、体には確実に負担がかかってしまいます。
また、持病があって薬を飲んでいる場合や妊娠している場合などは、事前に歯科医師に相談する必要があります。術後は腫れや痛み出血などがともないます
感染症のリスクがある
インプラント治療の感染症で一番怖いのは、骨を溶かしてしまうインプラント歯周炎という病気です。インプラント歯周炎は歯周炎と同じような性質を持っているため、進行してしまうとインプラントを喪失してしまう可能性もあります。
自覚症状がある場合はすでに病気が進行していることが多いため、感染症予防のために治療終了後も定期的なメンテナンスは必ず受けるようにしましょう。
また、インプラント治療を受けるクリニックでの感染を防ぐためにも、滅菌ディスポーザブル(使い捨て)の製品が用いられているなど、感染予防にも力を入れているクリニックを選ぶのがおすすめです。
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むし歯があるけど怖くて歯医者に行けない~歯科恐怖症を克服する方法~
「治療へ行かなければいけない」と分かっているのに、怖くてどうしても行く事ができない…
「歯医者さんへ行くと必ずと言っていいほど体調が悪くなる」「病院に行くと心臓がドキドキしてくる」
そんなお悩みをもっている方もいらっしゃるでしょう、もしかするとそれは歯科恐怖症かもしれません。
歯科恐怖症の原因は人それぞれですが、歯科治療の際の嫌な思い出がトラウマとなっていたり麻酔の注射が怖いかた、白衣を見るだけでドキドキしてくる方もいます。さまざまな原因でどうしても歯科へ足が向かない方もいらっしゃるでしょう。歯科恐怖症を克服し、健康なお口を取り戻しましょう。
歯科恐怖症とは?
歯科恐怖症は、歯科の治療に対して不安や恐怖心が強く、治療が受けられない状態になっていることをいいます。過去の治療で辛い経験をしたり、歯科医院側のミスで酷い目にあったなど、それがトラウマとなって、歯科医院への通院や治療を受けるのが怖く、治療の必要があるけれど通院できない。そんな状態のことです。
歯科恐怖症の方におすすめな歯科医院の選び方
歯医者さんの選び方
家の近くや職場の近くで歯科医院を選ぶ人が多いかもしれませんが、歯医者さんの雰囲気など自分の性格と合う合わないもあるでしょう。自分に合った、安心して治療を受けられる歯医者さんを探してみましょう。男性の歯科医師、女性の歯科医師の希望を聞いてくれる歯科医院もあると思います。
歯医者さんへのイメージを変える
子どものころ歯医者さんで嫌な思いをした記憶がある、そんな人もいるかもしれません。時代の変化と共に歯科技術も向上していますし、治療に使う薬や材料も、においが少なくなったり向上してきています。前は嫌な思いをした治療も改めて受けると案外平気かもしれません。
放置して行くのが恥ずかしい場合
歯科恐怖症が原因で、長い間歯医者さんへ行っていないと口の中を見せるのが嫌だと思う人もいるでしょう。歯医者さんに、歯科恐怖症でずっと治療を受けていないという経緯をきちんと話しましょう。歯医者さんは歯の治療をする場所ですから自分が思っているほど気にすることはありません。きちんと理由を話すことで、的確な治療をうけることができます。
笑気吸入鎮静法(笑気麻酔)を行う。
笑気吸入鎮静法とは、笑気ガス(亜鉛化窒素ガス)を鼻から吸引しておこなう鎮静法で、「笑気麻酔」とも呼ばれます。
笑気ガスを吸引することで不安や恐怖心などを軽減させるのが特徴です。治療が終わると数分で笑気ガスが体外へ排出され、しばらく経つと完全に目覚めます。笑気ガスは体内で分解されることなくそのまま排出され、副作用の報告もほとんどありません。ただし、妊娠中の方、腸閉塞などの方には使用できません。
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歯科医院における感染予防
歯科医院では外科的な治療が多く行われています。
様々な⽅が訪れる場所だからこそ、院内での感染予防対策はとても重要なポイントとなります。
当医院では標準予防策をもとに感染予防策を行っております。
標準予防策とは(スタンダードプリコーション)
スタンダードプリコーションとは、医療を提供する全ての機関において適用される感染予防対策のことであり、「標準的予防措置策」と呼ばれています。
「汗以外のあらゆる分泌物、体液、血液、損傷のある粘膜・皮膚は、感染症病原体を含有している恐れがある」ということを大前提として、ガウン・マスクなどの個人防護用具を装着したり、手指の清潔維持に取り組んだりするなど、感染リスクを抑えるための方法を示すといったものになります。
もちまる歯科医院での感染予防対策
- 消毒液を用いて診療台や患者様の座るイスの消毒
- スタッフのこまめな手洗いと手指消毒
- マスク、グローブ、ゴーグルの着用
- 患者様ごとにグローブを交換
- お口の中に入れる器具を含めた治療器具の滅菌消毒の徹底
- 超音波噴霧器の設置
- コップやエプロンなど患者様ごとに取り換え使い捨て出来るものを使用
治療に使うものは、使い捨てか滅菌されたものを使用する
治療器具、エプロン、紙コップ、グローブなど可能な限り、患者様ごとに使い捨てのものを使⽤し、使い捨てのできないものは個別に滅菌パックに入れ滅菌を行っています。
スタッフのこまめな手洗いと手指消毒
口腔外バキュームを使った空気感染予防
空気中に飛び散るのを防ぐため、院内感染予防のために必要な際は使用しています。
診療後は診察台や使用した洗面台など触れる場所を除菌
診療後ごとに除菌薬で使用した診察台の清掃をしています。
治療前にうがいをしてもらっています
治療前に薬用マウスウォッシュ(洗口剤)を使ってお口の中をきれいにしてから治療に入ります。
当医院の感染予防設備について
高圧蒸気滅菌器
高圧蒸気滅菌 高圧蒸気で132℃、5分もしくは121℃、20分で滅菌します。全ての菌が消失します。当院はこの高圧蒸気滅菌器を使用しております。歯を削る道具であるタービン、コントラなど治療ごとに滅菌・消毒を行っております。
超音波洗浄機
超音波洗浄器は超音波を発生させることにより、液体中の泡による衝撃波と水の分子を洗浄物にぶつけ、キャビテーション効果で汚れを落とします。目に見えない器材の細部まで短時間で洗浄することができます。血液やタンパク質の汚れを超音波洗浄機で落とし、滅菌を行い徹底的に感染予防を行っております。
滅菌パック
ピンセット、ミラーなどの基本セットや歯を削る機械は、個別に滅菌パックに入れて滅菌器で滅菌し患者さんごとに必ず交換しています。治療を行う際、患者さんの目の前で、滅菌パックを開封します。
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歯が溶ける!?「酸蝕症」に気を付けましょう
すっぱいものを食べると歯が溶けてしまうのをご存じですか?
「酸蝕歯(さんしょくし)」と言い、酸が原因で歯が溶けてしまうことがあるというものです。なぜそんなことが起こるのでしょうか。
- 炭酸飲料を好んでよく飲む
- 冷たいものを食べたり飲んだ時に歯がしみる
- 歯が黄ばんでいる
- 歯に穴が開いている
毎日歯を磨いているのに、これらの症状がある場合は「酸蝕症」かもしれません。
炭酸飲料やすっぱいものをよく口にする方、間食が多い方は特に注意が必要です
酸蝕症とは?
酸によって歯のエナメル質が溶けてしまっている状態を 「酸蝕症」といいます。
普段お口の中は唾液の働きによって中性に保たれていますが、エナメル質は酸に弱く酸にさらされると溶け出します。これを脱灰といいます。
溶かされたエナメル質は唾液の働きによって修復され元通りになります。これが再石灰化です。
日中、歯は脱灰と再石灰化を繰り返していますが、酸性の飲食物を頻繁に口にすると再石灰化が間に合わず、 エナメル質が溶けていってしまいます。
酸性の強い飲み物
- 炭酸飲料・スポーツ飲料
- ワイン
- お酢
- 柑橘系の果物
- ビタミンCなどのサプリメント
これらの酸性の強い飲食物は、歯を溶かす原因になってしまうことがあるので注意が必要です。
胃酸はレモンと同様、またはそれ以上の強い酸性なので、胃酸が逆流する状況が続くと酸蝕症になるリスクが高まります。
pH(ペーハー)とは?
pH(ペーハー)はその液体が酸性なのか、アルカリ性なのかを表す尺度です。
数値は普通1から14までの値となり、7が真ん中で「中性」といいます。
pHが7より小さいと「酸性」、7より大きいと「アルカリ性」となります。
酸性のものを摂取するときに気を付けた方がよいこと
- ダラダラと時間を決めずに飲んだりすることを控えてみる。飲む回数自体を少し減らしてみる。
- PHの低いものを飲んだ後にはお水やお茶でうがいをする。
- 飲食後の歯磨きは30分ほど経ってから行い、飲んだ後は歯が溶け出しやすくなっているため、唾液の力を使ってからフッ素入りの歯磨き粉を使用されるとより歯を強くしてくれます。
- 歯科医院での定期的なメンテナンスを行う。ご自身では気が付きにくい初期虫歯や、虫歯が進行していないのかのチェックや、歯科医院で高濃度のフッ素を塗布することでより強い歯にすることができます。
絶対に飲まない方がいいというわけではないのでご安心ください!少し工夫するだけで好きなものを楽しむことができます。
ブリッジ治療のメリットとデメリット
こんにちわ!浦和もちまる歯科クリニックです。
前回のブログでは歯を失った時に選択できる主な3つの治療方法についてご紹介しましたが、今回はその中でもブリッジについて詳しくご案内したいと思います。
ブリッチ治療とは
ブリッジは、失った歯の両隣の歯を土台にして橋を架けるように人工の歯を作る治療法です。
見た目は普通の被せものなので、取り外しをしなくてすみますから、入れ歯に抵抗感がある方におすすめします。
デメリットとしては、隣の健康な歯を削らなければいけなくなるケースがあり負担が大きいことです。一度削った歯は元に戻らないので、その点は注意が必要です。
また保険治療のブリッジの場合、前から4番目以降の歯は銀歯になるので笑ったときに銀歯が見えてしまうこともあります。自費治療なら見た目の綺麗なセラミック素材で作れますが、失った歯が1本だったとしても作る被せ物は3本分ですので、思ったより費用が高額になることもあります。
ブリッジ治療のメリット
・ブリッジ治療は両隣の歯を土台にして連結するため、治療後の違和感がほとんどない
・入れ歯のように取り外さなくて済む
・外科処置がない
・自由診療で白いセラミックを使用すれば、周りからはブリッジと気づかれにくい
ブリッジ治療のデメリット
・両隣の歯を削って支台にするので、治療をしたことがない健康な歯であっても被せるために削る必要がある
・歯を失った部分の噛み合わせの負担が支えの歯にかかるため、1つの歯ずつ独立している歯よりも負荷がかかり歯の寿命を縮めてしまう原因になる
・セルフケアが難しい連結しているためフロスを通すことができず、すき間に食べかすがつまりやすいことから、支台になっている歯の虫歯や歯周病のリスクが高くなる
・支えの歯が虫歯になったり、割れるなどの破損があった場合、ブリッジを全て取り外してまた治療する必要があり修理は応急的になる
入れ歯、ブリッジで対応できない状態はある?
ブリッジで対応できない状態
・奥歯がないなどの状況で、支えになる歯がまったくない場合はできません
・連続して歯を失っている数が多いほど、そこに掛かる咬む力がブリッジを支える歯に多大な負担があるため、避けた方が良いでしょう
ブリッジで保険が適用になる条件
ブリッジ治療は条件を満たしていれば保険が適用されます。
ブリッジ治療で保険が適用されるケース
- 欠損した歯が1本もしくは2本
- 土台になる歯が健康
- 使用するブリッジが銀色の素材
1本の歯が欠損した、もしくは隣同士の2本の歯が抜けた場合は、保険の対象になります。
また、ブリッジの素材も保険適用の条件の1つです。
保険が適用される素材としては、前歯であれば表面が白いプラスチック製のレジン前装冠、奥歯なら、金銀パラジウム(銀歯)になります。
ブリッジ治療がおすすめの方
ブリッジ治療では、インプラント治療のように外科手術が必要ありませんので、「治療期間を短くしたい」「費用を抑えたい」とお考えの方にはよい治療法です。ただ、ブリッジにするために歯を削ってしまうと、元には戻せませんのでよく考えたうえで自分に合った治療を選ぶことが大切です。
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ガムピーリング~歯ぐきを健康的なコーラルピンクにする処置について~
こんにちは!浦和もちまる歯科クリニックです。
皆さん、笑ったときや大きくお口を開いたときにみえる歯ぐきが黒いと感じたことはありませんか?
この黒ずみの原因はメラニン色素の粘膜への沈着だと言われています。
このメラニン色素は、薬剤によってとても簡単に取り除くことができます
ガムピーリングにもいくつか方法がありますが、今回は薬事法について紹介いたします。
ガムピーリング(薬事法)とは
歯ぐきを健康的なコーラルピンクにする処置です。特殊な薬剤を歯ぐきに塗ることで、メラニン色素の黒ずんだ歯肉の表面が一層はがれてきれいな歯茎になるという方法です。フェノールのタンパク変性作用により、上皮組織をメラニン色素とともに除去しますので、お薬を塗るだけでキレイになっていきます。
お薬をぬった直後は歯ぐきが白っぽくなりますが一週間ほどたつとツルんときれいなピンク色の歯茎になります。個人差や黒ずみの度合いによって2~3回処置が必要な場合もあります。
こんな方におすすめ
・タバコを吸っている(吸っていた)
・ホワイトニングやセラミックを入れたのに口元が明るく見えない気がする
・歯ぐきが黒くて、淡い色の口紅が似合わない
・結婚式や就職活動、成人式などイベントを控えている方
・接客業をしている方
・人に見られる職業につかれている方
歯ぐきが黒くなる原因
主な原因は、メラニン色素です!
メラニン色素は紫外線や喫煙、食物の刺激などが原因で皮膚の表皮最下層の基底層にメラノサイト(色素細胞)で生成されます。お肌と同様、表層だけに存在しているので、メラニン除去・ピーリングにてキレイにする事ができます。
喫煙で黒ずんでしまった方
紫外線や口呼吸などで黒ずんでしまった方
食物の着色(コーヒー、紅茶、赤ワインなど)
遺伝的原因
(注)被せ物のメタルで沈着してしまった歯肉は薬剤での除去はできません。
ガムピーリングをお受けになれない方
- 歯肉炎、歯周病など歯ぐきに炎症のある方(クリーニングをして炎症が治まってからの処置をおすすめします。)
- フェノール、アルコール類の薬剤にアレルギーのある方
- 歯のかぶせ物の金属が原因で、歯ぐきが黒ずんでいる方
- 妊娠中の方
ガムピーリング後の注意点
ガムピーリング後、刺激の強い食べ物(辛い物や塩辛い物、酸っぱい物など)は、お控えください。
痛みに対する反応は個人差があり、やけどをしたようなヒリヒリ感を感じる場合もあります。
ガムピーリング後、1~3日間くらい歯肉が白っぽくなりますが、少しずつ表層が剥がれていき、1週間後辺りから白濁は消失し、健康的な歯ぐきの色調になってきます。
個人差もありますが、生活習慣(喫煙、コーヒー、お茶など)によっては、後戻りすることがあります。
2回目以降は、1~2週間経ち歯ぐきが治ったら行えます。
※ガムピーリングをした後、日頃の生活習慣で将来的に歯ぐきの黒ずみが再発する可能性があります。
歯ぐきの黒ずみでお悩みでしたら、お気軽に浦和もちまる歯科にご相談ください。
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歯を失った時の3つの治療方法
こんにちは!浦和もちまる歯科クリニックです。
・歯を失った時の治療法ってどんなものがあるの?
・歯医者さんが歯を失ったらどの治療を選ぶの?
・むし歯で歯が割れてしまったらどうしたらいいの?
むし歯や歯周病で歯が抜けて、お困りの方も多いのではないでしょうか?また、運動や転倒などで歯を失ってしまう可能性も充分にあります。今回は、歯を失ってしまった時の3つのおすすめの治療法をご紹介いたします。
歯を虫歯や事故などで失ってしまったときの治療方法3つ
ブリッチ
ブリッジは、失った歯の両隣の歯を土台にして橋を架けるように人工の歯を作る治療法です。
見た目は普通の被せものなので、取り外しをしなくてすみますから、入れ歯に抵抗感がある方におすすめします。
デメリットとしては、隣の健康な歯を削らなければいけなくなるケースがあり負担が大きいことです。一度削った歯は元に戻らないので、その点は注意が必要です。
また保険治療のブリッジの場合、前から4番目以降の歯は銀歯になるので笑ったときに銀歯が見えてしまうこともあります。自費治療なら見た目の綺麗なセラミック素材で作れますが、失った歯が1本だったとしても作る被せ物は3本分ですので、思ったより費用が高額になることもあります。
部分入れ歯
部分入れ歯は周囲の歯にバネを引っ掛けて固定します。
健康な歯を削らずに治療ができますし、短期間で治療がおわるのもメリットです。
ただ、保険診療の場合には、場所によっては笑った時に金属のバネが見えてしまうかもしれません。
嚙む力も弱く、毎日取り外してお手入れする必要があります。
ご希望の場合は保険適用外で金属のバネを使用しないで作製することも可能です(自費診療となります)
ノンクラスプデンチャー
インプラント
インプラントは抜けた歯の根のあった部分にネジのような形をしたインプラント体(人工歯根)を埋め込み、その上に人工の歯を取り付ける治療です。
両隣の歯を傷つけることなく治療が可能です。
インプラントのメリットは、人工歯根が骨に固定されますので、しっかり噛めるようになることや、歯茎の上には人口の歯しか見えないため、天然の歯と見分けがつきにくいこと、違和感がないことなどです。
インプラントのデメリットは、自由診療なので費用が高額になること、外科手術が必要になるため持病のある方は手術が受けられない場合があること、治療期間が長くかかるということなどです。
また定期的なメンテナンスと自己管理をしないと、インプラント周囲炎になりやすいのにも気を付けなければなりません。
歯を失ったまま放置してしまうと身体への様々な悪影響がある!?
一本だけなら大丈夫と、歯を失ったまま治療せずに放っておいていませんか?一本歯がなくても体には悪影響がでます。
歯並びが悪くなる
歯はお互いを支え合っていますので、その支えの1本を失ってしまうと抜けたスペースを埋めようとして、隣の歯が倒れてきます。放置している時間が長いほど、乱れは大きくなり、その後の治療が難しくなってしまいます。そうなると、噛み合わせが悪くなり、歯並びも乱れていきます。歯並びが悪くなることで磨き残しが増え、虫歯や歯周病になるリスクも高めてしまいます。
顎関節症の原因になる
奥歯を失った場合、抜けた反対側の歯ばかり使うことになり、知らず知らずのうちに噛み合わせが狂い負担がかかります。そうなると顎関節に負担がかかり、大きな口を開けられない、口を開けると痛い、顎関節から音がするなどの不快な症状が出てきて、顎関節症になるリスクがあります。
お口の中の状況によって治療法を選ぶとよいでしょう
・むし歯などで、すでに歯がない部分がある
・ブリッジ、入れ歯をしているが改善したいところがある
・歯がグラグラして抜く必要がある、歯の根っこの部分しか残っていない場所がある
むし歯などで、すでに歯がない部分がある
すでに歯が抜けてしまいそのままにしていると、歯のない部分の骨が少しずつなくなってきます。また、歯が抜けたまま放置していると隣の歯が倒れてきてしまったり、下の歯が抜けて無い場合は、かみ合う上の歯が重力に従って落ちてきます。いざ、治療しようとしたときにスペースがない、骨の量が足りないなど問題が起きる場合がありますので、早く失った歯を補うための治療をしなければなりません。
ブリッジ、入れ歯をしているが改善したいところがある
ブリッジまたは入れ歯をしているが改善したいところがある。割れてしまったなど。
ほかの材質などに変え、作り直しをすることはできるでしょう。ただ歯の状態にもよりますので一度見てもらうのがよいでしょう。
また、いずれはインプラントをしたいと検討している場合は、歯を傷つけずに治療ができ、隣の歯が倒れてくるのを防ぐためにも入れ歯をおすすめします。また、骨の状態や持病の有無など、インプラント治療には条件があります。歯科医院で相談されるのがよいでしょう。
歯がグラグラして抜く必要がある、歯の根っこの部分しか残っていない場所がある
現在グラグラしている歯があって、近いうちに抜歯しなければならない場合です。歯が抜けたまま放置すると様々な問題が起こりますので、抜歯の前に何らかの処置を検討しておかれる方が良いでしょう。抜歯後に歯ぐきの傷が治るのを待ってからその部分に歯を作るための治療がスタートします。
抜歯後の治療法には、ブリッジ、入れ歯、インプラントの3つの選択肢があります。
最後に
それぞれの治療にはメリット・デメリットがありますので、ご自身に合った治療方法はどの治療になるのか歯科医師へ相談していただき、早めに治療を始めて頂くことをおすすめ致します。
そして、大切なことは歯を失ったまま放置しないことです。歯を失った後に適切な処置をしないと、その影響は口腔内に留まらず、全身への健康面にも悪影響を与えます。気になることがあれば何でもお気軽にご相談ください。
入れ歯の種類について知りましょう!
こんにちわ!浦和もちまる歯科クリニックです。
失った歯を人口の歯で補う方法の一つに入れ歯があります。(義歯やデンチャーと呼ばれる事もあります)一般的に入れ歯がどのようなものなのか、どのような種類があるのかなどについて本日はご紹介したいと思います。
入れ歯の種類
入れ歯は大きく、部分入れ歯(部分義歯)と総入れ歯(総義歯)に分けられます。
部分入れ歯(部分義歯)
部分入れ歯(部分義歯)は、歯を失った部分に装着する入れ歯です。 取り外し式で残っている歯にバネをかけて固定します。 そのため、残っている歯の保全や入れ歯お手入れをこまめにする必要があります。
人口の歯なので多少の違和感は覚えるかもしれません。ばねの部分は保険診療では金属になってしまいますので、ばねをかける場所によっては口を開けると金属が見えてしまう可能性もあります。
バネの部分(クラスプ)の目立たない、ノンクラスプデンチャーという入れ歯もあります。ノンクラスプデンチャーには金属のバネは使われません。
総入れ歯(総義歯)
総義歯(総入れ歯)すべての歯を失った場合に使用される歯列全体をカバーするタイプです。
特に総入れ歯は、口の中でカバーされる部分が大きいため違和感がある可能性があります。
保険診療で使用される材料はレジン(プラスチック)ですので熱を感じにくく、食べ物のにおいも移ってしまうためお手入れが必要不可欠です。
入れ歯のお手入れ方法
熱湯は禁止
入れ歯はレジン(プラスチック)ですので熱で変形することがありますので絶対に熱湯(60℃以上)に浸したり、かけたりしないでください。
週に一度はタブレットでも洗浄しましょう
入れ歯洗浄剤を利用することで、より清潔に使用することができます。
落とすと割れてしまうので注意!
入れ歯の清掃は外してから洗面所や床に落とさないようにしましょう。割れてしまうことがあります!
歯みがき粉は使用せずに入れ歯専用ブラシもしくは歯ブラシで優しく水洗いしてください。歯みがき粉に研磨剤が含まれていると入れ歯に傷がついてしますので注意が必要ですよ。
お水に浸して保管しましょう
外しておく場合は、熱や乾燥による変形を防ぐためにコップなどの容器に水を入れて保存し、寝るときは入れ歯を外しましょう。
入れ歯はただものを食べるだけの道具ではありません。
自然な口元を作ったり、口元を気にせずに会話したり笑ったりと生活の質を上げてくれます。
お友達やご家族とのおしゃべりやお食事を楽しんで頂き、快適で充実した生活を送って頂くために、気になっている事がある方お気軽に浦和もちまる歯科までご相談下さい。
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歯医者さんのレントゲン被ばく量は大丈夫?
こんにちわ!浦和もちまる歯科クリニックです。
今回は歯科のレントゲンの被曝について説明していきます。
歯科医院では診察の時にレントゲンを撮りますが、レントゲンの体への影響や、妊娠中の場合お腹の中の赤ちゃんへの影響について心配な方も多いのではないでしょうか。
被曝するのが怖いから「できればレントゲン検査を受けたくない」と感じていませんか?
レントゲンによる検査は歯科治療を受けるうえで欠かせない検査です。
歯科医院のレントゲンが身体にどれだけの影響があるかについてご案内します。
歯科でのレントゲン被ばく量はどのくらい?
歯科医院で主に使われるレントゲンの撮影の1枚あたりの放射線被ばく量
・パノラマレントゲン:約0.03~0.05ミリシーベルト
・デンタルレントゲン:約0.01ミリシーベルト
・歯科用CT:約0.2ミリシーベルト
歯科医院のレントゲンによる被曝の影響は自然放射線以下!?
日常生活をおくるだけで放射線を浴びています、それを自然放射線と呼びます。
日本平均は年間1.5ミリシーベルト!
生きているだけでこれだけの放射線を浴びていますので歯科医院で使われるレントゲンの放射線はそこまで気にする必要はないでしょう。
健康に被害を与える被曝の数値は?
人体への影響を表す単位を「シーベルト」といいます。
健康に被害を与える被曝の数値は「100ミリシーベルト以上」とされており、歯科医院のレントゲンでは0.01〜0.1ミリシーベルト程度しか発生しません。
またほとんどの歯科医院ではレントゲン撮影時に鉛の入った防護エプロンを着用してレントゲン撮影を行います。重いですが、この防護エプロンを着て撮影すると、被ばく量は1/10となり、ほとんど問題にならない量になります。
安全基準値を超えるには1年間でおよそ2000枚のデンタルレントゲンを撮影する必要がありますが、歯科治療で一年間にこれだけの枚数のレントゲン写真を毎日毎日撮ることはまずありえないでしょう。
レントゲンは赤ちゃんに影響しないの?
一般的にレントゲンは赤ちゃんに影響する可能性があるため、妊娠中は避けるべきだといわれています。
ですが、歯医者さんで使われているレントゲンは歯科用の部分的なものです。レントゲンの範囲は歯の周りや顎に限定されているので、赤ちゃんへの影響はあまり気にする必要はありません。さらに、レントゲン撮影時には鉛のエプロンでお腹を保護するので、影響は限りなく抑えられています。
レントゲン検査で質の高い歯科治療を
歯科医院のレントゲンによる被曝の影響はごくわずかであり、胸部や胃など別の部位のX線検査とくらべると安心して受けられるレベルです。現在はレントゲンのデジタル化によって以前に比べ被ばく量もかなり抑えられています。症状が悪化する前に適切な診断の上、治療をすることをお勧めします。質の高い歯科治療をご提供するうえで欠かせない検査ですので、必要な場合はご協力をお願いします。
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