矯正ってどれくらい痛いの?何日で慣れる?痛みのピークと対処法

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こんにちは、浦和もちまる歯科・矯正歯科クリニックです✿
「矯正って痛いって聞くけど、実際はどのくらい痛いの?」「何日で慣れるの?」「子供の矯正でも痛みはあるの?」と、不安に感じていらっしゃる患者さまも多いのではないでしょうか。矯正治療は見た目や噛み合わせを整えるだけでなく、将来の虫歯や歯周病予防にもつながる大切な治療ですが、痛みが伴う場面もあります。
この記事では、矯正治療中に生じる痛みの種類や強さ、続く日数、痛みのピーク、さらに痛みをやわらげるための具体的な対処法まで、医学的な根拠に基づいてわかりやすくご説明します。これから矯正治療を始める方や、お子さまの矯正を検討されている保護者の方も、ぜひ参考にしてください。
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目次
▼矯正治療に伴う痛みの程度について
◎矯正の「痛い」はどういう痛み?
矯正治療における痛みは、鋭く刺すような痛みではなく、「歯がじんわりと押されるような鈍い圧痛」が多くみられます。これは、歯の周囲にある「歯根膜(しこんまく)」という組織に矯正力が加わることによって発生します。歯根膜には豊富な血管と神経が分布しており、歯の位置を少しずつ動かす過程で炎症性サイトカイン(例:プロスタグランジンE2やインターロイキン-1β)が産生されることで、痛みや違和感が生じます。
特にワイヤー矯正では、歯列に力が加わる初期段階やワイヤー交換後など、歯の動きが始まるタイミングで痛みが現れやすくなります。一方、マウスピース型矯正(例:インビザライン)でも、アライナーを新しいものに交換した直後は、歯に一定の圧力がかかるため、似たような圧痛や違和感を訴える患者さまが多くいらっしゃいます。
◎痛みの感じ方には個人差がある
痛みの強さには、患者さまごとの個人差が大きく、これは生理学的・心理的な要因の両方に起因します。たとえば、痛みを伝える神経伝達物質であるサブスタンスPの感受性や、歯根膜の厚み・血流量の違いにより、同じ治療内容でも感じ方に差が出ます。また、交感神経の興奮度合いやストレスの有無も痛覚に影響します。
年齢も一つの要因です。お子さまの場合は歯槽骨の代謝が活発で、歯の動きがスムーズなため、痛みが比較的軽く済む傾向があります。一方、大人の患者さまや歯の移動量が多い方、歯周組織に炎症(歯肉炎・歯周病)がある方では、炎症反応が強くなり、より痛みを強く感じる可能性があります。
▼矯正ではどんなときに痛みを感じやすい?
矯正治療中に痛みを感じやすいタイミングは、以下のような場面です。
- 装置装着・調整直後
矯正装置を初めて装着したときや、ワイヤーやマウスピースの交換直後は、歯に新たな矯正力が加わるため、歯根膜への負担が増し、一時的に炎症反応が高まります。この時期は、特に2〜3日間をピークとして痛みが出やすく、歯の浮いたような感覚や鈍痛が続くことがあります。
- 咀嚼や咬合時
食事中に噛む動作をすることで、矯正中の歯にさらに刺激が加わります。硬い食品(フランスパンやおせんべいなど)では、力が直接伝わりやすくなるため、痛みを強く感じる場合があります。逆に、やわらかいものを選ぶことで負担を軽減できます。
- 粘膜への刺激による痛み
ワイヤーやブラケットなどの装置が口唇や頬粘膜に接触することで、擦過傷や口内炎を生じることもあります。これらは歯そのものの痛みとは異なる種類の不快感ですが、矯正初期に頻繁にみられる症状の一つです。
▼矯正で痛いと感じるのは何日か?
◎痛みのピークは2〜3日目
矯正装置の装着後、多くの患者さまが「歯が浮くような痛み」や「噛むと響くような違和感」を訴えるのは、初日から3日目の間です。特に、痛みのピークは装着後48~72時間後に訪れることが多く、この時期は日常の食事や歯磨きが困難になる場合もあります。
この痛みの原因は、矯正力により歯がわずかに動く過程で、歯根膜(歯と歯槽骨の間にある結合組織)が圧迫されることにあります。歯根膜には血管や神経が豊富に存在しており、そこに機械的刺激が加わると、プロスタグランジンE2(PGE2)やインターロイキン-1β(IL-1β)といった炎症性メディエーターが産生され、知覚過敏や圧痛のような症状が現れます。これは、骨代謝の促進と歯の移動に不可欠な生理反応であり、治療の一環として一時的な不快感が生じることは避けられません。
◎痛みの種類によって続く期間が異なる
矯正中に感じる痛みにはいくつかの種類があり、その性質や持続期間も異なります。ここでは代表的な3つのタイプに分けて解説します。
・歯の移動に伴う痛み(歯根膜性疼痛)
矯正力により歯が動く際、歯根膜が一時的に炎症反応を起こすことで痛みが生じます。この痛みは、装置装着後すぐに始まり、通常3〜5日で自然に軽減していきます。多くの場合、4日目以降にはほとんどの患者さまが食事や会話に支障を感じなくなります。なお、動揺度(歯のぐらつきの程度)が大きい部位では痛みがやや長引く傾向があります。
・粘膜由来の痛み(外傷性口内炎)
ブラケットやワイヤーの端が頬粘膜や唇、舌に接触することで、機械的刺激によるびらんや潰瘍ができることがあります。これにより、鋭い接触痛や食事・会話中の不快感が生じます。こうした粘膜の痛みは、通常1週間前後で自然治癒しますが、矯正用ワックスを使用したり、抗炎症効果のある口腔用軟膏を併用したりすることで治癒が早まることがあります。
・咀嚼時の痛み(機能的疼痛)
矯正初期や調整後、噛む動作によって歯に力が加わると、圧痛や軽度の疼痛が再発することがあります。とくに繊維質や硬い食品を咀嚼した際に起こりやすく、2〜4日程度で改善していくのが一般的です。このような痛みは、歯の動きによる負荷の再分布に伴う一時的な反応と考えられています。
◎痛みは繰り返し現れる?
矯正治療では、一定の治療間隔(通常4〜6週)ごとに装置の調整や新たな力の付与が行われます。これにより、治療全体を通じて痛みが繰り返し現れることになります。特に調整直後の数日は、前述の歯根膜性疼痛や咀嚼時の不快感が再発することが珍しくありません。
ただし、この痛みは必ずしも毎回同じ程度とは限りません。治療が進むにつれて歯の移動量が減少し、歯根膜や歯槽骨が矯正力に順応するため、2回目以降の調整時には痛みが軽減されることが多いのが実際です。これは「組織学的順応」と呼ばれる現象で、矯正力による炎症反応が過度にならないよう、身体が徐々に適応していく結果とされています。
▼矯正治療の痛みへの対処法
- 痛み止めの使用
矯正治療に伴う痛みが強い場合には、市販の鎮痛剤(例:アセトアミノフェンやイブプロフェン)を服用していただいて構いません。ただし、長期的な使用は避け、必要最低限にとどめてください。特にロキソプロフェンやイブプロフェンなどのNSAIDsは、骨代謝に影響を及ぼす可能性もあるため、主治医に相談しながら使用しましょう。
- 食事の工夫
痛みのある時期には、やわらかくて噛まなくてもよい食べ物を選ぶことが大切です。お粥、スープ、煮込みうどん、豆腐、プリンなどがよい例です。硬いおせんべいやフランスパン、生野菜などは避けたほうが無難です。
- 冷やすことで痛みを緩和
痛みのある部分に対して軽く冷たい飲み物を口に含む、または冷たいタオルで頬を冷やすことで、局所の炎症を抑え、痛みを一時的に軽減できる場合があります。ただし、過度な冷却や長時間のアイシングは避けてください。
- 矯正用ワックスの活用
装置が唇や頬に当たって口内炎ができてしまう場合には、矯正用ワックスを使用して装置の角を覆うと摩擦が軽減されます。ワックスは歯科医院やドラッグストアなどで市販されています。
- 就寝前のケア
夜間に痛みが気になる場合は、寝る前に痛み止めを服用したり、温かいハーブティーなどを飲んでリラックスしたりすると、入眠がスムーズになります。
▼まとめ
矯正治療に伴う痛みは、「強い痛み」ではなく「鈍く重たい圧痛」であることが多く、特に初期や装置調整後の2〜3日がピークです。痛みの程度や持続期間には個人差がありますが、基本的には数日で落ち着きます。矯正が「痛い」と不安になる方も多いですが、痛みへの正しい理解と対処法を知っておくことで、ストレスを軽減しながら治療を続けることが可能です。当院では、患者さま一人ひとりの状況に合わせて、丁寧な説明と痛みに配慮した矯正治療を行っております。これから矯正を始めようか迷っている方も、お気軽にご相談ください。
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