矯正の痛みってどんな感じ?初めての方が知っておくべき3つのこと

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こんにちは、浦和もちまる歯科・矯正歯科クリニックです✿
矯正治療を検討している方の多くが「矯正って痛いのかな?」と不安を抱かれるのではないでしょうか。実際に、矯正に伴う痛みは個人差があり、治療の段階や装置の種類によっても異なります。ただし、多くの方が想像するほどの強い痛みではなく、日常生活に大きな支障が出ることはまれです。本記事では、「矯正にはどんな痛みを伴うのか」「痛みが出やすい方の特徴」「痛みを和らげる方法」について詳しく解説します。矯正治療をより安心して始められるよう、ぜひご一読ください。
目次
▼矯正にはどんな痛みを伴う?
これから初めて矯正治療を受ける方でどんな痛みが生じるのか不安である場合は、以下の3つのポイントを知っておくと良いでしょう。基本的に矯正治療では以下の3つの痛みが生じます。
1.歯が動くときの鈍い痛み(圧痛・炎症性の痛み)
矯正治療においてもっとも多くの患者さまが経験するのが、「歯が動くことによって生じる鈍い痛み」です。この痛みの主な原因は、矯正装置により歯に力が加わることで、歯根膜(しこんまく)や歯槽骨(しそうこつ)に微細な炎症が生じるためです。
歯根膜とは、歯の根元を取り巻いている薄い膜状の組織で、噛む力を感知するセンサーのような役割を果たしています。矯正治療では、この歯根膜を通して歯に力が伝わり、骨が徐々に吸収・再生される「骨リモデリング」という生理的な現象が起こります。このリモデリングの初期段階で、炎症に関連する痛みや違和感が生じやすくなるのです。
患者さまが感じる痛みは、「じんわりとした鈍い痛み」「締めつけられるような違和感」と表現されることが多く、たとえるならば「きつい靴を長時間履いたあとの足の重だるさ」や「筋肉痛が始まりかけたときの鈍痛」に近い感覚です。
装置の調整日から2〜3日後に痛みのピークを迎えることが多く、その後、徐々に和らいでいきます。多くのケースでは1週間以内に軽快し、日常生活に大きな支障は残りません。
2.食事中の歯の圧痛
矯正治療中、歯が動いている時期には「食事中の歯の圧痛」が生じることもあります。特に硬い食べ物を噛んだ際に、「歯が浮いたような感じ」や「噛むときの鋭い痛み」を訴える患者さまもいらっしゃいます。
この現象は、歯が移動する過程で一時的に「歯の支持組織」が不安定になるために起こります。矯正力により歯根膜が押され、歯槽骨が吸収・再生を繰り返す「代謝の活性期」には、歯の動揺が一時的に強くなり、その結果として噛みしめた際に違和感や圧痛が出やすくなるのです。
食事中の痛みは、「新しい靴を履いた直後の足の圧迫感」にも似た感覚で、特に最初の装置装着後や調整後に強く感じる傾向があります。とはいえ、これは治療が順調に進んでいるサインとも言え、食事の内容を工夫することで対応可能です。スープやおかゆ、柔らかい煮込み料理など、歯に負担の少ない食事を取り入れるとよいでしょう。
3.装置が粘膜に当たる刺激痛(物理的な摩擦刺激)
ワイヤー矯正においては、ブラケット(金属やセラミックの固定具)やワイヤーが唇、頬の内側、舌などの粘膜に当たり、「擦過(さっか)による痛み」や「口内炎」を引き起こすことがあります。これは、装置が口腔内の柔らかい組織に直接接触し、繰り返し摩擦が生じることで炎症が発生するためです。
マウスピース型矯正(インビザラインなど)の場合でも、アライナーの縁が粘膜に当たって「ちくちくと刺さるような違和感」や「口内のヒリヒリ感」を覚えることがあります。特に装着初期には、口腔内の粘膜が慣れていないため、痛みを感じやすくなります。
このような粘膜刺激に対しては、ワックス(矯正用の保護剤)を装置に塗布することで痛みを軽減することができます。また、口内炎ができた場合には、専用の口腔用軟膏や殺菌性のうがい薬を併用することで症状の緩和が期待できます。これらの対策により、多くの患者さまが1〜2週間以内に口腔内の違和感に慣れていきます。
▼矯正の痛みが生じやすい方
◎歯の移動量が多い方
歯列矯正において、歯の移動距離が大きいほど、歯根膜や歯槽骨にかかる矯正力が強くなりやすく、それに伴い痛みを感じるリスクも高まります。特に、重度の叢生(歯が重なって生えている状態)や前歯が大きく前方へ突出している出っ歯、反対咬合(受け口)など、顕著な不正咬合のあるケースでは、初期に歯を大きく移動させる必要があるため、矯正開始直後の痛みが強く出やすい傾向にあります。
歯の移動に伴う痛みは、歯根膜に加わる持続的な圧力によって、血流が一時的に制限されたり、炎症性サイトカイン(プロスタグランジンやインターロイキンなど)が局所的に産生されたりすることで生じると考えられています。これにより、圧迫感や鈍い痛み、噛み合わせた際の違和感などが現れやすくなります。
また、歯列全体を大きく動かすフルマウスの矯正治療では、歯が動く部位が多いため、痛みの範囲も広くなる可能性があります。
◎お子さまより成人の方
一般に、年齢が若いほど矯正治療に伴う痛みは少ない傾向にあります。これは、成長期の骨は柔軟性があり、骨の代謝(骨吸収と骨形成)も活発なため、歯の移動がスムーズに行われやすいからです。とくに混合歯列期(乳歯と永久歯が混在する時期)における小児矯正では、比較的少ない矯正力で十分な歯の移動が可能であり、痛みも軽度に留まることが多いです。
一方で、成人になると歯槽骨の可塑性が低下し、骨密度が高くなるため、同じ矯正力でも歯の移動に時間がかかり、それに伴って痛みを感じやすくなります。また、成人では歯周病の既往や、被せ物・ブリッジなどの補綴物が装着されていることも多く、歯周組織の状態によって痛みの出方や治療計画が大きく左右される点にも注意が必要です。
さらに、成人矯正では矯正装置による粘膜刺激に対する耐性も低いことがあり、口内炎などの不快症状を併発することもあります。
◎痛みに敏感な体質の方
痛みの感じ方には個人差があり、同一の治療内容であっても、ある方にとっては「違和感程度」で済む症状が、別の方には「我慢できないほどの痛み」となることもあります。これは、個人の痛覚閾値(痛みを感じ始める刺激の強さ)や、神経系の感受性、ストレス耐性、自律神経のバランスなどが複雑に関係しています。
特に、慢性的な頭痛、肩こり、顎関節症、不眠症などを抱えている方は、交感神経が優位になりやすく、感覚が過敏になる傾向があります。このような方は、矯正中のわずかな力の変化にも過剰に反応してしまい、痛みを強く意識しやすくなります。
また、心理的な不安や緊張も痛みの知覚を増幅させる要因になります。事前に矯正の仕組みや痛みのメカニズムを理解し、適切な対処法を知っておくことで、不安を軽減し、痛みの感じ方も和らげられる可能性があります。
▼矯正の痛みを抑える方法
◎食事を工夫する
矯正の痛みが強い時期は、硬い食材や噛み応えのある料理を避け、やわらかいもの中心のメニューに切り替えると痛みを軽減できます。
例えば、おかゆやスープ、煮込み料理、卵料理、ヨーグルトなどは歯に優しく、痛みがあるときでも食べやすい食品です。逆に、ナッツ類やフランスパン、肉の塊などは避けたほうが無難です。
◎鎮痛剤の使用
強い痛みがある場合は、市販の鎮痛剤(例:ロキソニンやアセトアミノフェン)を使用することも可能です。ただし、自己判断での常用は避け、必要があればかかりつけの歯科医にご相談ください。
特に持病や妊娠中の患者さまは、薬の選択に注意が必要です。
◎保冷剤や口腔用ジェルでケア
歯や歯茎の痛みに対しては、頬の外側から保冷剤で軽く冷やすことで炎症が和らぎ、痛みがやわらぐ場合があります。また、装置による口内炎などには、口腔内専用の保護ジェルや軟膏を使うことで痛みが軽減されます。
◎装置の不具合は早めに相談
ワイヤーの先端が飛び出して口内を傷つけていたり、マウスピースのエッジが鋭利になっていたりする場合は、無理に我慢せず、早めに歯科医院で調整を受けてください。
▼まとめ
矯正治療には確かに痛みを伴うことがありますが、その多くは「歯が正しい位置に動いている証拠」であり、一時的なものです。歯が動くときの鈍い痛みや食事中の圧痛、粘膜の擦れなど、痛みの種類や原因を理解しておけば、過度な不安を感じることなく治療に臨めるはずです。
また、痛みを感じやすい方の特徴や、痛みを和らげる具体的な方法を知ることで、より快適に矯正を進めることが可能です。浦和もちまる歯科・矯正歯科クリニックでは、患者さま一人ひとりに合わせたサポートを大切にしています。ご不安な点があれば、どうぞお気軽にご相談ください🌸
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