抗生物質は3日でいいの?歯の痛みに処方される薬の正しい知識 | 浦和もちまる歯科・矯正歯科クリニック

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抗生物質は3日でいいの?歯の痛みに処方される薬の正しい知識

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カテゴリ: スタッフの日常 スタッフブログ 歯科コラム

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こんにちは、浦和もちまる歯科・矯正歯科クリニックです✿

今回は「抗生物質は3日でいいの?歯の痛みに処方される薬の正しい知識」というテーマで、歯科治療における薬の正しい役割や意味をわかりやすく解説します。

 

患者さまの中には、「歯医者でもらった抗生物質はなぜ3日分なの?」「歯の痛みには抗生物質が効くの?」と疑問に思った経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。実際、抗生物質の処方は誤解されやすく、正しく理解していないと自己判断で服用をやめたり、逆に必要ないときに求めてしまったりするケースがあります。そこでこの記事では、そもそも抗生物質とは何か、歯科治療で3日分が多い理由、そして歯の痛みに本当に必要な薬とは何かを詳しく説明していきますので、ぜひ最後までお読みください。

 

抗生物質は3日でいいの?歯の痛みに処方される薬の正しい知識

 

 

 

▼そもそも抗生物質とは?

 

抗生物質とは、細菌による感染症を治療するための薬剤です。ペニシリンに代表される抗生物質は、細菌の増殖を抑えたり死滅させたりすることで、体内の感染をコントロールします。ただし、抗生物質はあくまでも「細菌」に対して有効な薬であり、ウイルスや真菌、炎症そのものに対して効果があるわけではありません。この点が誤解されがちで、「とにかく痛いときには抗生物質を飲めば治る」と考えてしまう方も少なくないのです。

 

歯医者で処方される抗生物質の主な目的は、歯茎や歯の周囲の細菌感染を防ぐ・治療することにあります。たとえば、重度の虫歯が進行して歯髄炎(歯の神経の炎症)が起きた場合、感染が歯根の先端や顎の骨に広がってしまうリスクがあり、このようなときに抗生物質が処方されます。また、親知らずの周囲が腫れている(智歯周囲炎)場合や、抜歯後の感染予防のために短期間処方されることもあります。

 

一方で、痛みがあるからといって全てに抗生物質が必要なわけではありません。痛みの原因が細菌感染ではなく神経の炎症(非感染性の歯髄炎)や咬合性外傷(かみ合わせの問題による痛み)であれば、抗生物質を飲んでも根本的な解決にはなりません。つまり、「抗生物質は万能薬ではない」ということを、患者さまにはぜひ知っておいていただきたいのです。

 

 

▼歯科治療で抗生物質が3日分出される理由

 

歯医者で抗生物質が処方されるとき、「なぜ3日分だけなの?」と疑問を持たれる患者さまがよくいらっしゃいます。これは歯科医師の間では標準的な処方で、いくつかの理由があります。

 

まず、口腔内の感染症は他の体の部位と比較して局所的であることが多く、適切な処置(例えば膿の排出や患部の洗浄)を行うと、短期間の抗生物質投与で十分な効果が得られることが多いです。通常、抗生物質は投与後1〜2日で効果が現れ始め、3日間服用することで症状の改善が見込めます。これ以上長期投与すると、逆に耐性菌(抗生物質が効かなくなる菌)のリスクを高めてしまう恐れがあるため、短期間での投与が推奨されるのです。

 

また、歯科治療では抗生物質だけに頼るのではなく、根本的な原因を除去する処置(例えば歯の根の治療や抜歯、膿の排出など)が必須です。つまり、薬だけで治療を完結させるのではなく、歯医者での物理的な介入と組み合わせることで治癒を目指します。そのため、長期の抗生物質服用は基本的に必要ありません。

 

患者さまの中には、自己判断で抗生物質を途中でやめたり、逆に3日分以上飲み続けようとしたりする方がいらっしゃいますが、これは非常に危険です。特に、途中で服用をやめると細菌が完全に死滅せず、再び勢いを増して症状が悪化する可能性があります。一方で、必要以上に飲み続けると耐性菌のリスクが高まるため、必ず歯医者の指示通りに服用することが大切です。

 

◎抗生物質は市販されている?

 

患者さまから「市販の抗生物質はありますか?」と聞かれることがありますが、抗生物質は医師の診断・処方が必要な医療用医薬品であり、市販はされていません。市販薬として販売されているのは痛み止めやうがい薬、消毒薬などで、細菌感染を直接治療する効果はありません。症状がある場合は自己判断せず、必ず歯医者を受診してください。

 

 

 

▼歯の痛みに処方される薬剤について

 

歯の痛みが生じたとき、患者さまが「抗生物質を出してください」と希望されることがありますが、実は抗生物質は痛み止め(鎮痛剤)ではありません。先ほど説明した通り、抗生物質は細菌の増殖を抑える薬であり、炎症そのものや痛みを直接抑える効果はほとんどありません。

 

では、歯医者で歯の痛みに処方される薬は何かというと、主に鎮痛剤(痛み止め)が該当します。具体的には、アセトアミノフェンやロキソプロフェンナトリウムといった薬がよく使われます。これらは痛みの原因である炎症反応を抑えたり、脳で痛みを感じる伝達を和らげたりすることで、一時的に痛みを緩和します。ただし、痛み止めはあくまで「症状を和らげる」ための薬であり、原因を治す薬ではありません。そのため、虫歯や歯茎の炎症などの根本的な問題を治療せずに、痛み止めだけで過ごしてしまうのは危険です。

 

また、抗生物質も間接的には歯の痛みの予防や改善に寄与する場合があります。たとえば、細菌感染によって生じた腫れや炎症が痛みの原因になっている場合、抗生物質によって感染が抑えられれば、結果的に痛みが和らぐことがあります。ただし、これは抗生物質が直接鎮痛作用を持つという意味ではないため、混同しないように注意が必要です。

 

◎子どもの歯科治療の抗生物質は?

 

お子さまの治療でも同様です。子供の場合、痛みを訴えると親御さんが「抗生物質をください」と言われることがありますが、多くの場合は鎮痛剤の方が適しており、抗生物質は

必要ありません。歯医者では、症状や原因に応じて薬剤を使い分けていますので、自己判断で手持ちの薬を飲ませたりするのは避け、必ず診察を受けて適切な薬を処方してもらいましょう。

 

歯科治療における薬の役割を正しく理解していただくことは、治療の成功や安全性の確保につながります。痛みがあったら抗生物質、という考えではなく、「痛みの原因に応じて適切な治療と薬が必要である」という意識を持つことが重要です。

 

 

▼まとめ

 

今回は、患者さまがよく疑問に思われる「抗生物質が3日分処方される理由」や歯の痛みを緩和する薬剤の正しい知識について解説しました。抗生物質は細菌感染を治療するための薬であり、痛み止めではありません。歯医者で抗生物質が3日分処方されるのは、局所的な感染に対して短期間で十分な効果が得られるためで、必要以上の長期服用は耐性菌のリスクを高めます。歯の痛みに対しては、抗生物質ではなく鎮痛剤が主に用いられ、原因となる虫歯や歯茎の炎症の治療が不可欠です。

 

また、抗生物質は正しい用途で使うことで、感染予防や治療に貢献しますが、患者さま自身が痛み=抗生物質と短絡的に考えるのは誤りです。お子さまの場合も同様に、歯医者で適切な診断を受け、必要な薬を処方してもらうことが大切です。当院では患者さま一人ひとりの状態に合わせた治療と薬剤管理を徹底していますので、歯の痛みやお口のトラブルでお困りの際は、ぜひ浦和もちまる歯科・矯正歯科クリニックまでご相談ください。私たちと一緒に、安心・安全な治療を進めていきましょう。

 

 

 

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