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歯医者で使われる抗生物質の種類とは?効き目・副作用をやさしく解説

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カテゴリ: スタッフの日常 スタッフブログ 歯科コラム 虫歯・歯周病ケア

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こんにちは、浦和もちまる歯科・矯正歯科クリニックです✿

歯医者で治療を受けるとき、特に歯茎の腫れや虫歯が原因の膿、親知らずの炎症などで「抗生物質が必要です」と言われたことがある患者さまは多いのではないでしょうか。抗生物質と聞くと「強い薬」「副作用が心配」「子供には大丈夫?」といった不安を抱く方も少なくありません。

 

この記事では、歯科治療で使われる主な抗生物質の種類と、それぞれの効き目や副作用について、専門用語をなるべく使わずにやさしく解説します。また、妊娠中の方でも使える薬についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。歯医者選びや治療への理解を深める手助けになれば幸いです。

 

歯医者で使われる抗生物質の種類とは?効き目・副作用をやさしく解説

 

 

▼歯医者で使われる抗生物質の種類

 

歯科治療で抗生物質が必要になるのは、主に細菌感染を抑制・治療するためです。口腔内は常在菌(ふだん口の中にいる無害な菌)が豊富な環境ですが、虫歯や歯周病、外科的処置(抜歯など)に伴う傷から悪性の細菌が侵入し、炎症や膿を生じることがあります。抗生物質はその細菌の増殖を抑え、体内の免疫が感染を制御できるよう補助する役割を果たします。

 

◎どんな抗生物質が使われるの?

 

歯科で使われる抗生物質は、細菌の種類や感染の程度、患者さまの体質・既往歴に応じて慎重に選ばれます。以下では、主要な抗生物質の種類とその薬理作用、副作用について詳しく解説します。

 

・ペニシリン系抗生物質

 

代表例:アモキシシリン

 

【効き目】

 

ペニシリン系は細胞壁合成阻害作用を持ち、細菌の細胞壁形成を妨げることで殺菌します。特にグラム陽性菌(連鎖球菌、黄色ブドウ球菌など)に対して高い抗菌力を示し、歯性感染症(虫歯の重度感染、根尖性歯周炎、智歯周囲炎=親知らずの炎症)や、術後感染予防に頻用されます。臨床試験でも有効性と安全性が長年確認され、第一選択薬とされる理由です。

 

【副作用】

 

最も注意が必要なのはアレルギー反応です。軽度の発疹から、まれにアナフィラキシーと呼ばれる重篤な全身性アレルギーを引き起こすことがあります。その他、腸内細菌叢(腸内環境)の変化による下痢や軟便、軽い胃腸障害が生じることがあります。既往歴にペニシリンアレルギーのある患者さまは、医師へ必ず申告してください。

 

・セフェム系抗生物質

 

代表例:セフカペンピボキシル(商品名:フロモックス)、セフジトレンピボキシル(商品名:メイアクト)

 

【効き目】

 

セフェム系も細胞壁合成阻害作用を持ち、ペニシリン系と類似した作用機序です。ただし、構造上ペニシリンアレルギーの患者さまにも比較的安全に使えること、グラム陰性菌を含むより広範囲の細菌に有効なことが特徴です。歯周病や、慢性化・重症化した顎骨炎、ペニシリン無効例に使用されます。

 

【副作用】

 

消化器症状(下痢、吐き気、腹痛)が多く報告されます。肝機能障害(AST・ALT上昇)や、まれに腎機能障害、血液障害(好酸球増多、白血球減少)を引き起こすことがあるため、長期投与や高齢者では注意が必要です。

 

・マクロライド系抗生物質

 

代表例:クラリスロマイシン(商品名:クラリス、クラリシッド)、アジスロマイシン

 

【効き目】

 

マクロライド系は、細菌のタンパク合成を阻害することで静菌作用を発揮します。ペニシリン・セフェムアレルギー患者さまへの代替薬として重宝されるほか、歯周病原因菌の一部に特異的に作用することから、歯周病補助療法にも使用されることがあります。

 

【副作用】

 

吐き気、腹痛、下痢などの胃腸症状が代表的です。また、肝機能異常(黄疸、肝酵素上昇)が生じることがあり、肝疾患既往歴のある患者さまでは慎重投与が求められます。薬物相互作用(ワルファリン、カルシウム拮抗薬などの代謝を阻害し、効果を増強)にも留意する必要があります。

 

・クリンダマイシン(リンコマイシン系抗生物質)

代表例:クリンダマイシン(商品名:ダラシン)

 

【効き目】

細菌のタンパク合成阻害作用を持ち、特に嫌気性菌(酸素のない環境で増殖する菌)に有効です。歯科では重症の顎骨炎や、通常の抗生物質が無効な難治性感染に使われます。

 

【副作用】

 

最も懸念されるのは偽膜性大腸炎という重篤な腸炎です。これは腸内細菌叢の破壊によりクロストリジウム・ディフィシル菌が異常増殖し、重度の下痢、血便、腹痛を引き起こすものです。投与中に持続的な下痢が生じた場合、直ちに中止と適切な治療が必要です。

 

 

▼妊娠中でも使える抗生物質はある?

 

妊娠中の患者さまは、薬の影響を特に心配されることでしょう。歯医者で使用する抗生物質の中で、比較的安全とされるのはペニシリン系(アモキシシリンなど)とセフェム系(フロモックスなど)です。これらは、妊婦さんやお子さまにも比較的安全とされる薬として広く使われています。

 

ただし、妊娠中は体調の変化が大きく、普段は問題ない薬でも副作用が出る可能性があります。また、授乳中の場合も母乳を通じて赤ちゃんに成分が移行することがあります。どんな場合も、自己判断で薬を飲んだり、逆に飲まなかったりせず、必ず歯医者に相談してください。

 

一方で、マクロライド系やリンコマイシン系は、場合によって慎重に使う必要があります。特に妊娠初期は、薬の影響を最小限にするため、必要最低限の治療にとどめるのが基本方針です。歯医者では患者さまの妊娠週数や体調を確認し、医科とも連携しながら慎重に判断しますので、安心して相談してください。

 

 

必ず知っておくべき親知らず抜歯の注意点

▼薬剤の種類に不安がある方へ

 

抗生物質は、細菌感染の治療や予防に大きな力を発揮する薬ですが、すべての患者さまにとって「絶対に安全」というわけではありません。特に、過去に抗生物質を使用した際に発疹やかゆみ、じんましん、息苦しさ、腹痛、下痢、吐き気といった副作用を経験したことがある方は、必ず治療前に歯科医師へその経験を詳しく伝えることが非常に重要です。

 

アレルギー反応は、軽い症状から命にかかわる重篤なもの(アナフィラキシー)まで幅広く、患者さま自身が「大したことない」と思っていても医療者にとっては重大な情報です。また、抗生物質によっては過去の副作用歴をふまえて使用を避けるべきものや、代替薬を検討できるものがあります。たとえば、ペニシリンアレルギーのある患者さまには、セフェム系やマクロライド系など別の系統の薬を選択するなど、専門的な判断が求められます。

 

また、高齢の患者さまや基礎疾患(肝疾患、腎疾患など)のある方、ほかの薬を服用中の方も、薬剤の相互作用や代謝負担の観点から慎重な対応が必要です。問診票や初診時のヒアリングでは、できる限り詳しく伝えることが安全な治療への第一歩です。

浦和もちまる歯科・矯正歯科クリニックでは、患者さま一人ひとりの体質・病歴を丁寧に伺い、安全性を最優先にした治療を心がけています。不安なことは遠慮なくお話しください。

 

▼まとめ

 

抗生物質は、歯茎の腫れ、虫歯の膿、親知らず周囲の感染、抜歯後の感染予防など、歯医者の治療に欠かせない薬です。ペニシリン系、セフェム系、マクロライド系、リンコマイシン系といった種類があり、それぞれ効き目や副作用が異なります。妊娠中の患者さまでも使える薬はありますが、必ず医師の指示に従うことが大切です。歯科治療では、患者さまの安全を第一に考え、必要な場合にのみ抗生物質を使用します。不安や疑問があれば、遠慮なく歯医者にご相談ください。浦和もちまる歯科・矯正歯科クリニックでは、患者さま一人ひとりに寄り添った安心・安全な治療を心がけています。

 

 

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