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【関連痛】歯の見た目は健康なのに、神経が痛む!原因を探りましょう

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カテゴリ: 歯科コラム 虫歯・歯周病ケア

見た目は健康な歯であるにもかかわらず、痛みが出る。

このようなことはまれです。

どこかに原因があるか、あるいは一過性の生理現象として痛みが生じる場合かです。

一過性の生理現象としての痛みは、過度の疲労、不眠、月経などにより、歯髄が最悪の環境下に置かれた時や、

同じ神経支配領域の他の部位で、神経線維に強い持続的な異常刺激が加わった場合に、関連痛として生じることがあります。

このような場合には、原因になっている疾患や体力が回復すれば痛みは消えるので、とくに歯髄の処置は必要ありません。

 

痛みの原因を探る

どこに原因があるかを探り出してみましょう。

逆行性歯髄炎

手順としては、重症の歯周疾患になっていないかどうを診査するのが賢明です。つまり、歯周ポケット歯根膜空隙を通過した有害物質が、根尖孔や側枝開孔部位より歯髄に侵入し、歯髄に炎症を起こす場合がある。

このような疾患をとくに上昇性、あるいは逆行性歯髄炎などと呼びます。

このような疾患の治療法としては、歯周疾患の治療と平行して、歯髄が生きていれば全て除去する抜髄法を行い、すでに歯髄が死んでいる場合には、歯の内部を徹底的に拡大清掃消毒後、基本に忠実な根管充填処置を行う。すなわち、感染根幹治療法を行います。

以上のような疾患が疑われない場合は、次に何を考えればよいでしょうか?

血行性歯髄炎

次に考えられる疾患として、他の臓器に感染源があり、菌血症の状態下で生じる血行性歯髄炎を上げてみましょう。

この疾患は、とくにまれな疾患で、血液中の細菌が歯髄組織に運ばれ、感染と発病が成立した場合に生じる。このような現象をアナコレイテック、インフェクションと呼びます。

原因菌が癩菌の場合には、とくに癩菌歯髄炎と呼ぶ人もいます。

以上の他にも考えられる疾患は、考えられるとすればX線写真を撮影すれば診断は簡単な内部肉芽腫性歯髄炎と、肝臓や尿路に生じる結石と同じようなものが歯髄に生じた石が神経線維を圧迫して生じる特発性歯髄炎をあげることが出来る。

 

以上の疾患はいずれも迅速に、すべての歯髄組織を除去しなければならない、さらに興味深い疾患として、神経線維に沿ってウイルスが歯髄に感染して生じる場合もあります。

よく知られている帯状発疹に罹患すると、患部の末梢神経よりウイルスが神経節部に移動後定着し、抗体が低下すると出現して悪さをするとされている。

同側の神経支配部の歯髄にウイルスが移動すると、感染、発病後肉芽形成を生じ、内部肉芽腫性歯髄炎となったり、歯髄壊疽におちいったりします。

このような疾患には、神経介在性歯髄炎と呼び他の疾患との区別の必要性が呼びかけられている。

 

関連痛とは?

関連痛はどうして起こるの?

関連痛の原因については、以下のような説があります。

①発散説

一本または、数本の節前繊維を刺激すると、多数の節後繊維がインパルスを発信します。

②促通説

連続刺激を繰り返し加えると、闘値下緑内の局所興奮が重なり、闘値に達して興奮する。

③収束投影説

収束している体性神経の求心路を遮断しても関連痛が出現することから、このような考え方も原因と考えられています。

 

虫歯の程度によって痛みが異なるのはなぜか?

虫歯の程度と歯髄の痛みは、必ずしも平行しません。

虫歯の進行形態を2大別すると、急性と慢性に分類されます。急性虫歯は、痛みの症状が出やすく、急性歯髄炎に移行しやすいとされ、若い人に多い。

初期の虫歯では、痛みがないのが普通ですが、エナメル質や象牙質が薄い場合には、温熱刺激や化学的刺激物によっても誘発痛が起こりやすい。エナメル質が除去されて象牙質の表面が露出してくると急に外来刺激に対して歯髄が敏感になります。

歯髄の反応性が高い場合には、歯髄側に第3象牙質が添加され、歯髄組織に直接的に加わる刺激は現象します。

また、露出象牙質細管はいつまでも同じ状態ではありません。

細管と細管は互いに変形して、ある細管は閉鎖されていき、一方では細管が拡張して太さを増す。

太くなった細管は、細菌や外来刺激の良好な侵入経路となってしまいます。

歯髄側開口部は常に加わる外来刺激や毒素によって第3象牙質を添加する機会を奪われてしまう。

歯髄組織が防御できる範囲を越えると、細菌毒素による炎症性変化が活発化する。歯の痛みは次第に本格化し、歯髄は充血所見を経て、急性漿液性歯髄炎へと移行し、強く長い誘発痛や放散痛、関連痛、牽引性の自発痛が起こるようになります。

痛みは細菌の侵入時に最高に達します。

いわゆる、虫歯が進行して象牙質を破壊し、遂に歯髄に達し、歯髄は急性化膿性歯髄炎に突入です。

しかし、歯の激痛は、ここをピークにして下降していきます。

その理由として2つの理由があります。

①歯髄腔と口腔が虫歯の進行によって交通し、露髄することによって歯髄腔の内圧が外部に洩れて低下する為です。

②痛みに関与する神経線維が炎症性変化の進行とともに破壊されていく為です。

歯の痛みが絶頂に達した時期が、最も神経が興奮した時期であり、生体の防御作用や人為的な治療行為によって次第に痛みは除去されていきます。

 

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