ドライソケットとは?親知らずの抜歯後に痛みが続く原因と対策方法
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カテゴリ: 歯科コラム 虫歯・歯周病ケア
抜歯治療をした後に
「抜歯した直後はあまり痛みを感じなかったのに、むしろ数日経ってから強い痛みを感じる」
「食事をするとズキズキ痛くて食べられない」
「歯を抜いたところが白っぽいけど、大丈夫なのかな?」
などの症状が出てきて不安に思う方もいると思います。
もしかしたら、「ドライソケット」になっているかもしれません。
抜歯治療を行うと必ずドライソケットになるというわけではありません。抜歯治療の2〜4%の確率だと言われています。
ですが、抜く歯によってドライソケットになる確率が変わり、埋まっている下の親知らずを抜いたときは15〜25%の高確率で起こると言われています。
親知らずは、痛みや腫れの症状が出てくることも多く抜歯を勧める歯医者も多いです。
抜歯前後の注意事項や対策方法について知っておくことで、ドライソケットにならないよう気を付けることができます。
本記事では、
- ドライソケットとは?
- ドライソケットの症状について
- なぜ、ドライソケットになるのか
- ドライソケットの治療方法
の4つについて順番に解説していきます。
親知らずを抜く予定の方や抜歯後に痛みが続いている方などに知っておいてほしいことをまとめてみました。
ぜひ、最後まで読んでみてくださいね!
ドライソケットとは?
ドライソケットとは、抜歯後に何らかの原因で血餅ができなかったり剥がれたりすることで抜歯した穴の骨が露出した状態になり骨に炎症が起きることをいいます。
通常、抜歯した穴に血餅(けっぺい)というかさぶた代わりの血の塊ができて 治っていきます。
イメージとしては、腕にできた傷が治っていくときにかさぶたができますよね?そのかさぶたが剥がれると痛みが出たり治りが悪くなったりするのと同じだと思って下さい。
かさぶたと同じ役割の血餅がなくなることで、抜歯後に痛みが出て傷の治りが悪くなるというのがドライソケットです。
ドライソケットの3つの症状について

ドライソケットになると、
- 抜歯直後に痛みはなく、3~4日後くらいから強い痛みを感じる
- 下顎角部、顎関節部、耳奥部、咽頭部と広範囲に痛みを感じる
- 抜歯後の穴が赤黒くなく、白っぽく見える
など、3つの症状がでてくることが多いです。
抜歯後は、痛みや腫れがでるものです。 順調に治っている場合は、抜歯後2〜3日するとだんだんと痛みや腫れが落ち着いてきます。
しかし、ドライソケットになっている場合は3〜4日後から強い痛みが出てきます。
抜歯後に痛みが落ち着いてくる感じもなく痛みが続くのであれば、ドライソケットの可能性があるため歯医者に相談してみましょう。
なぜ、ドライソケットになるの?

1番多い原因は、うがいを必要以上にしてしまうことです。
抜歯後は多少血の味が続きます。血の味が続くと気になりうがいして洗い流したくなりますよね。
頻繁にうがいをすると血が固まらなかったり血餅を剥がしたりする原因になります。
埋まっている親知らずを抜いたときには縫合をするのですが「縫合したから、大丈夫」とは思わないようにしてください。
縫合していても、抜いた穴が小さくなっただけで塞がったわけではありません。
うがいをする時はブクブクうがいはせず軽くすすぐ程度にしておきましょう!
その他にも
- 年齢
- 血行の促進
- 骨の慢性的炎症による硬化
- 血流不足
- 抜歯したところへの刺激
などが原因でドライソケットになりやすいので要注意です!
血流不足は、血流が悪化し血餅をつくるのに必要な血が出てこなくなります。特に喫煙は血流不足の原因となるので、抜歯前や抜歯後しばらくやめておきましょう。
かといって、血行が促進されてもなかなか血が固まらない原因になり治りが悪くなることがあります。血の巡りが良くなる激しい運動や長時間の入浴、飲酒などは、抜歯後1~2日は控えておくとよいです。
ドライソケットの治療方法は?

ドライソケットになってしまったら、強い痛みを伴う場合が多く放っておくと悪化する可能性があります。
「できるだけ早く痛みがなくなってほしい!」と思っている方がほとんどだと思います。
「ドライソケットかも?」と思ったときは、ドライソケットの原因を歯医者で突き止めてもらい適切な治療を受けることでちゃんと治すことができます。
ドライソケットの治療方法は
- 鎮痛薬の投与
- ガーゼによる傷口の保護
- セメントによる傷口の保護
- 再掻把
の4つがあります。
ドライソケットの治療方法について順番に説明していきますね。
1、鎮痛剤の投与
- 鎮痛剤:痛みを抑える
- 抗生物質:細菌による炎症を抑える
上記2つの投薬によって、痛みに対処します。
※抜歯後の鎮痛目的で処方するお薬で大丈夫です。感染ではないため、必ずしも抗生剤の投与が必要なわけではありません。
2、ガーゼによる傷口の保護
抜歯後の穴にガーゼを詰めることで、痛みを和らげることができます。
※2〜5日に1回ガーゼを交換します。
ガーゼが無い場合は、代わりに抗生剤入りの軟膏を詰めて、傷口を保護します。
※3〜5日ごとに様子を見て軟膏を取り替えるため、受診が必要です。
3、セメントによる傷口の保護
ユージノールセメントとは、歯根の治療の際に使われる治療剤のことです。
傷口を保護しつつ、傷口の炎症を直接抑えます。
※3〜5日おきに消毒やセメントのつめ直しが必要です。
また、除去する際に硬化しているため、除去しにくいことがあります。
4、再掻爬
再掻把(さいそうは)とは、簡単に言うと麻酔をして感染を起こしているところを取り除き、もう一度出血をさせ自然治癒を促す方法です。
ドライソケットの1番の原因は抜歯後に血餅ができなかったり剥がれたりすることです。
通常通り血餅をつくり治癒していく方法をもう一度行うために再出血をさせます。
しかし、ドライソケットの原因や症状によっては、再掻把をすることで疼痛の激化や持続することがあります。
症状や状態など診断をした上で適切な治療方法を選んでいきます。
ドライソケットにならないためには!

親知らずを抜いた後は、ドライソケットになる確率が高く「これをしとけば絶対にドライソケットになりません!」という方法は正直ありません。
しかし、ドライソケットにならないよう気をつけておくことで防げることも多いです。
埋まっている下の親知らずは、今は痛くなくても後々痛みや腫れが出やすく「痛くないけど予防的に親知らずを抜きましょう!」と歯医者で言われるがままに抜歯をする方もいると思います。
抜歯後に「こんなに痛いなら抜かなきゃよかった」と後悔しないように
- うがいをしすぎない
- ハブラシや食べ物が当たらないように気をつける
- 抜歯前後の喫煙は控える
- 抜歯後に血流がよくなることをしない
などのドライソケットになる原因を自分でつくらないように気をつけておきましょう。
