歯のメンテナンスは口腔内で完結しない?!生活習慣までチェックする理由とは | 浦和もちまる歯科・矯正歯科クリニック

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歯のメンテナンスは口腔内で完結しない?!生活習慣までチェックする理由とは

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カテゴリ: 歯科コラム 虫歯・歯周病ケア

21世紀になって歯科医療は大きく変化してきました。「削る・詰める・切る・抜く」のリハビリテーション治療から、科学的病因論に基づいた予防歯科医療へのパラダイムシフトが起こっています。繰り返される「削る・詰める」が歯をダメにしているのではないかという反省から、削らないでう蝕を治す歯科医療も注目を浴びています。

生活習慣にも目を配る時代

予防歯科医療の実践のためには、口腔内の危険因子だけではなく、歯周病の発症・進行に強い影響力をもつ環境因子にも注意を払いたいものです。生活習慣や歯科学的知識・教養に加え、ストレスやブラッシングの習慣など、患者さんの日常を知り、必要ならその日常を変える心構えで、山あり谷ありの患者さんの人生に寄り添ってバイオフィルムと歯周組織の均衡状態を守り、「人生の終わりまでおいしく食べられましたよ」と言っていただけるようになりたいものです。

【全身の健康習慣】

〇運動      週1回以上

〇飲酒      時々または飲酒せず

〇喫煙      喫煙しない

〇睡眠時間    7~8時間

〇間食      ほとんどしない

〇朝食      ほぼ毎日

〇労働時間    9時間以下

〇自覚的ストレス 普通

【口腔の健康習慣】

〇歯磨き回数   1日2回以上

〇歯磨きの手法  根元磨き(バス法)

〇補助的清掃機具 使用する

〇口腔内チェック 定期的な歯科受診

 

歯周病に完治はない

歯周病はsilent diseaseと呼ばれています。発病していても自覚症状に乏しい病気です。さらに歯周治療によって症状が改善しても、いつのまにか再発が起こる可能性がとても高い病気です。歯周治療によって歯周病菌の数を減らし、歯周病マイクロビオームと歯周組織の共生関係が戻っても、歯周病菌はけっして戦いを諦めたわけではないのです。

歯周病菌は再発を狙っている

菌数はすっかり少なくなっていますが、歯周病菌は生き残っています。虎視眈々と歯周病の再発を狙っています。歯周病に完治はありません。歯周病の症状を再発させず、健康な状態を維持していくためには生涯を通した定期的なメインテナンスが不可欠です。

 

メインテナンスの目的

バイオフィルムが成熟する前に取り除く

歯周病の症状が治まっていても、歯肉退縮や骨吸収によってプラークコントロールが難しくなってしまった箇所は残っていますし、BOP陽性ポケットや浅くならないポケットなど、再噴火してもおかしくない活火山状態の部位がある場合もあります。歯周病菌はそんな部位にバイオフィルムを蓄積させて成熟させようとしています。次の戦いに向けて砦を建てているのと同じです。砦が完成しないうちに壊してしまいましょう。成熟化しているバイオフィルムを定期的にすべて除去します。そうすることで高病原性化しつつあったバイオフィルムを低病原性の状態(歯周組織との共生状態)に戻します。

患者さんのセルフケアにも目を光らせよう

患者さんのセルフケアの状態を確認することも大きな目的です。症状がないことへの安心から口腔清掃へのモチベーションが下がっていないか、加齢や疾患によってブラッシング技術や意欲が低下していないかを確認しましょう。そして患者さんの生活環境や生活習慣の変化を把握して、歯周状態に良くない因子の除去に努めましょう。

メインテナンスの項目

①歯周状態の精査・検査

歯周ポケット測定(BPO検査)、動揺度検査、口腔内写真撮影、バイオフィルムの位相差顕微鏡観察、エックス線検査

②咬合状態検査

外傷性咬合に注意

③生活習慣指導

生活習慣に関するリスクファクターの聞き取りと指導

④ブラッシング状態の確認

plaque control recordを記録し、TBI(tooth brushing instruction)を実施

⑤スケーリング、PMTC(professional mechanical tooth cleaning)

歯垢染色を行い、バイオフィルムの取り残しがないようにする

⑥抗生物質の局所投与、フッ化物塗布など

必要と思われる時のみ

 

メインテナンス項目の評価結果、実施内容はつねに記録として残し、患者さんの長期観察ができるリコールシステムを歯科医院に導入すると、安定したメインテナンス体制が維持されます。

 

メインテナンスの間隔

メインテナンスはバイオフィルムの病原性が高くなる前にもっともよくあるメインテナンス間隔は3~6か月に一度です。しかし、この間隔は画一的に決めるものではありません。メインテナンスは、患者さんのバイオフィルムの病原性が高くなる前にバイオフィルムと歯石を除去することが目的です。これは散髪に似ています。髪が伸びたら切り、また伸びたら切ります。そのタイミングには個人差があります。メインテナンスの間隔も患者さんごとに異なるはずです。わずかな蓄積でもバイオフィルムが成熟し高病原性化するのか、そうでないのかを見極めるために、歯周病治療が終わってから1か月後、2か月後、3か月後と徐々に間隔を空けて患者さんの歯周状態を観察していきましょう。出血箇所が増えているようだと短くし、その後安定してくれば間隔を空けても構いません。

このように歯を健康に維持し、いつまでも元気に生活するために

歯科の生涯メインテナンスは欠かせません。

浦和もちまる歯科、矯正歯科クリニックでは患者様に合ったオーダーメイドのメインテナンスプログラムをご用意しております。

お子様から、大人、おじいちゃま、おばあちゃままでご家族でお越し頂けたらと思います。

歯を綺麗に保つ気持ちよさをぜひご体験ください。

 

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