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【授乳と虫歯との関係性】卒乳は早い方が良いの?授乳による赤ちゃんへの影響とは。

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カテゴリ: 小児歯科 歯科コラム

授乳による赤ちゃんへの影響

授乳は母子のコミュニケーションやスキンシップとして、とても重要で大切な時間にされている方も多いと思います。

しかし、授乳を長く続けることでのデメリットもあります。授乳のメリットだけではなく、デメリットも知り、よく理解した上で卒乳のタイミングなどを決めていきましょう!

 

授乳による影響について

授乳による影響

赤ちゃんの栄養は、母乳やミルクの栄養が基本になっています。1日数回授乳をし、必要な栄養を吸収していきます。

 

授乳は、栄養だけではなく

などの効果があると言われています。お母さんと赤ちゃんにとって、とても大切な時間です。

 

しかし、母乳を始め授乳期間が長くなるにつれて虫歯のリスクが上がり、授乳による影響がでてきます。

 

の順でお話していきますね。

 

授乳と虫歯の関係性

「母乳やミルクは虫歯にならないのでは?」と思っている方もいらっしゃいます。

 

統計研究によると、卒乳が遅かった赤ちゃんの集団は、1歳半までに卒乳した赤ちゃんの集団に比べて虫歯菌に感染している率が高くなっているという結果がでています。

 

その理由としては、口腔内に乳糖(母乳や粉ミルク)と糖質が同時に存在する機会が多くなるためだと言われています。虫歯菌が定着している場合には、乳糖やその他の糖により虫歯のリスクがとても高くなると考えられています。

 

乳歯がまだ生えていない時期や離乳食が始まっていない時期であれば、授乳による虫歯のリスクはありません。

 

しかし、乳歯が生え、離乳食が始まっていると、状況によって授乳による虫歯発生のリスクが出てきてしまいます。虫歯のリスクを考えるのであれば、1歳半くらいを目安に卒乳をおすすめいたします。

 

また、口腔内の自浄作用が低下する夜間睡眠時に糖と虫歯菌が存在すると、虫歯菌が活発になり歯が溶けていきます。乳歯が生えてきたら離乳食の進行に伴って、まずは夜間の授乳を減らしていくと虫歯予防に繋がります。

 

生えたての歯は、歯の質自体が弱く虫歯になりやすいです。乳歯が生えてきたら、食事や虫歯について気をつけておきましょう。

 

授乳によるお口の影響について

赤ちゃんが吸啜(きゅうてつ)することで、正常な口輪筋の発達や嚥下(えんげ)機能の発達をしていきます。

 

※吸啜…口に入ってきたものを強く吸う反射のこと

※嚥下…飲み込み方のことです。赤ちゃんが母乳やミルクを飲む、飲み込み方とご飯などの固形物を咀嚼して飲む、飲み込み方は違います!

 

ですが、歯が生えてきて嚥下様式が変わる時期以降まで母乳や哺乳の期間を延ばしてしまうと、異常嚥下や歯列異常がでてくる場合があります。

これは、授乳が終わっても哺乳瓶やおしゃぶりを使っている場合や指しゃぶりをやめれない子にも同じことが言えます。

 

赤ちゃんは成長や食事の変化とともに、嚥下の仕方を習得していきます。しかし、授乳期間が長くなると習得が上手くいかず、赤ちゃんの嚥下の仕方のまま成長してしまう子もいます。

そうなると、丸呑みをしたり食事に時間がかかったりと影響がでてきます。

 

また、舌を突き出すような飲み込み方になるため、歯並びに影響がでてくる場合もあります。

 

嚥下の仕方は、突然治そうと思って簡単に治せるものではありません。きちんとした時期に習得することが大切です。

 

今後の成長などのことも考え、卒乳時期を考えていきましょう。

 

歯医者でアドバイスをもらおう!

歯医者でアドバイスをもらおう!

授乳と虫歯は無関係ではありません。

2歳頃まで授乳が続くと虫歯になる割合が増えているデータがあるように、長期の授乳によって虫歯になるお子さんがいらっしゃいます。

 

赤ちゃんの泣きに対する安易な対応としての授乳やお母さんの心理的あるいは身体的な都合による授乳など様々な理由があると思います。ですが、虫歯などのことを考え、卒乳の時期に遅れにつながることのないようにする注意が必要になります。

 

現状と今後の影響についてなど、一度歯科で卒乳の時期や虫歯予防の相談をしてみてください。

正しい知識とお子さんやお母さんに合わせたアドバイスをもらうことで無理なく予防をしていきましょう。

 

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