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【歯周病を治したい】歯周病の種類を見極めてから治療開始します

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カテゴリ: 虫歯・歯周病ケア

こんにちは。

歯周病の治療を始めるのはいつ頃が良いか気になりませんか?

歯周病 治療 時期

今日は歯周病の治療開始について詳しくご説明します!

 

≪歯肉炎と歯周病を区別しよう≫

歯周病には複数の病態があります。異なる病態を見分けることで、適切な診療計画を立てることができます。

歯肉増殖症、侵襲性歯周炎などの特殊な歯周疾患を除くと、歯周病は歯肉炎と歯周炎に分けられるようです。(この2つの正式な診断名は、それぞれプラーク性歯肉炎と慢性歯周炎)

歯肉炎は歯周組織が発赤し、歯肉からの出血がありますが、3mmを超える歯周ポケット形成はないようです。歯肉炎の治療は原因除去、つまりバイオフィルムの除去です。ブラッシング指導と超音波スケーリングの治療だけで改善します。

一方、3mmを超える歯周ポケットがある場合は慢性歯周炎と診断されます。慢性歯周炎にも異なる病態があるようです。

次のように見分けてください。

 

≪軽症と重症の歯周炎を区別しよう≫

歯周炎は慢性歯周炎という診断名で包括されますが、超音波スケーリングだけで簡単に良くなる歯周炎もあれば、手を尽くしても進行が止まりにくい重症のものもあります。これは、バイオフィルムの病原性に関係しているようです。病原性の高い歯周病菌(レッドコンプレックス)がバイオフィルムの病原性を高くします。

 

≪バイオフィルムの病原性を判別しよう≫

バイオフィルムの病原性判別には細菌検査がもっとも適切な検査ですが、歯周基本治療への反応性の良し悪しでバイオフィルムの病原性を推測することもできるようです。バイオフィルムの病原性を見分けられるようにしましょう。

バイオフィルムの病原性を見分け、どのような治療が必要な歯周炎なのかを念頭において治療を進めることが必要です。

 

≪歯周炎患者さんの70%は重度ではない歯周炎≫

平成23年度の「歯科疾患実態調査」(厚生労働省)を見ると、中年期以降の日本人成人の約半数は慢性歯周炎患者で、年齢とともに中等度以上の歯周炎(歯周ポケットが6mm以上の部位がある)が増加していくようです。

しかし、すべての患者さんの歯周炎が加齢とともに等しく進行するわけではありません。例えば、55~59歳の年齢層では歯周ポケットが6mm以上の患者さんは2割程度で、残りの患者さんのポケットは6mm未満だそうです。年齢を経ても歯周炎はさほど進行していないということは、この患者さんたちのバイオフィルムの病原性は高くない可能性があるということです。また、日本の40代以降の歯周病患者さんの70%は中等度以上ではない歯周炎です。

この患者さんの中にはバイオフィルムの病原性は高くない方がたくさんいらっしゃると思います。

前述のように、バイオフィルムの病原性判別には細菌検査がもっとも近道ですが、できない場合は、まず歯周基本治療を始めてください。

主観的な判別とはなりますが、スケーリングをした後、歯周状態ががかなり改善していれば、バイオフィルムの病原性は高くないと考えてもいでしょう。

 

≪重度の歯周炎は感染性歯周炎=高病原性バイオフィルムが原因≫

免疫系や代謝系の全身疾患のない患者さんの場合、歯周炎の主原因はバイオフィルムです。バイオフィルムに病原性の高いレッドコンプレックスが存在する場合、そしてその菌数が多いほどバイオフィルムの病原性は高くなります。

このようなバイオフィルムによる歯周炎は重症化しやすく治療が難しい場合もあるようです。そして、バイオフィルムの病原性が高ければ高いほど、歯周炎の発症年齢は早くなり、歯周組織の破壊も進み、歯周治療が難しくなるようです。

このような患者さんこそ、皆さんのSRPテクニックの見せどころです。しっかり治療してください。

 

≪不潔性歯周炎の原因は低病原性バイオフィルム≫

強力な歯周病菌が含まれていない、病原性が低いバイオフィルムでも歯周炎を起こします。

頭髪を2~3日洗わなければ頭がかゆくなります。これと同じように、低病原性のバイオフィルムでも、長期間大量に付着していると歯周組織に炎症を起こすようです。

このような歯周炎は、超音波スケーリングによる治療だけで驚くほど歯周状態が改善することが多いです。これは頭を1回洗っただけでかゆみが取れるのに似ています。

不潔性歯周炎がすぐ良くなったからと言って、「私の手にかかれば、歯周炎なんてすぐに良くなる」と過剰な自信をもたないでください。

 

浦和で歯周病治療をお考えの方は

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