【歯周病治療】継続的なメンテナンスが最も重要なポイントです

投稿日： 2018年1月18日

こんにちは。

皆様、いかがお過ごしですか？

先週はお正月休みモードから日常への切り替えでお疲れだったと思います。

昼間は晴天で気温の高い日が続いていますが、朝晩はまだまだ冷え込みますね。

インフルエンザや風邪の対策は万全にしたいものです。

暖かくなるのが待ち遠しい今日この頃ですね。

先週に引き続き、歯周病に関してお伝えさせて頂きます。歯周治療を合理的に行い、良い結果を得るためには、まず必要な検査を行います。そしてその結果をもとに患者様のご希望、全身状態などを考慮して、適切な『治療計画』をたてさせて頂き、その計画をご説明し、承諾を頂きましたらそれに沿って治療を進めていくことが大切です。

患者様には歯周疾患の進行状態を説明させて頂き、その原因を診査し、各歯の状態と口腔状態が現在どうなっているかを把握して頂き、治療を始めさせて頂きます。

《歯周治療への流れ》

簡単に流れをご説明させて頂きます。

①検査・診断

・治療計画（初期）をたてる

↓

②歯周基本治療

↓　↑

③再評価・治療計画の修正

↓

④修正治療（必要なければメインテナンスへ進む）

（歯周外科⇔補綴・固定・矯正・その他）

↓　↑

⑤再評価

↓

⑥メンテナンス

ではこの後、それぞれ詳しく説明させて頂きます。

～初期治療～

初期治療では、歯周疾患の最大の原因であるプラークを減少させ、炎症を軽減し、病変の進行を阻止することが主体となります。よって、治療の中心は口腔清掃、口腔清掃指導となります。ここでは、口腔清掃の重要性を認識して頂き、これを訓練・実行させて習慣化して頂くことが大事です。そして患者様が口腔内清掃を行うのに障害になる歯石の除去や、不良補綴物の改善など、比較的簡単に行える清掃を困難にさせる原因の改善を行っていきます。

～再評価、治療計画の修正～

初期治療が終了した時期に、再び歯周組織の検査を行い、その結果をもとに治療計画を修正していきます。これを再評価と呼んでいます。初期治療により歯周炎の原因が取り除かれると、歯肉の炎症は軽減し、歯肉の浮腫性腫脹が減少します。歯肉線維は再生発達し、ポケットは浅くなり、歯の動揺も減少します。この段階で再び口腔清掃状態、ポケットの深さ、歯の動揺、咬合状態などを調べ、これまでの治療の効果を評価し不十分な点を明確にして、今後、修正治療としてどのような治療が必要かを検討し、治療計画を修正します。なお、再評価はその後に行う修正治療中や治療終了後さらにメインテナンス期にも必要に応じて繰り返し行い、治療計画をさらに修正していきます。

～修正治療～

再評価の結果、基本治療では十分治癒しなかったと判定された部分に行う治療を、修正治療といいます。深いポケットが残存する場合はフラップ手術などの歯周外科手術が行われ、動揺が強い場合には永久固定などの処置が行われます。このほか、矯正治療や補綴処置なども行われます。治療を成功に導くためには、この時期にも口腔清掃の再指導をさせて頂く事が重要な役割をもっています。とくに手術後および固定や補綴処理後には、歯冠や歯肉の形態および歯間空隙の形態が変化し、口腔内の環境も変わるので、口腔清掃の再指導はきわめて大切になってきます。

～再評価～

修正治療後に再評価を行い、良好ならメインテナンスに移ります。不十分な所は再度治療します。

～メンテナンス～

歯周疾患はきわめて再発しやすい疾患です。これは原因である細菌がたえず口腔内に存在し、プラークを形成するからです。したがって、治療が一応終了したあとも、必ず定期的に来院頂き、獲得した健康を維持できるようにしていく必要があります。最初は治療終了後から1か月後に来院して頂き、その後はだいたい３～6か月ごとに1回来院して頂く事が必要となります。来院時には、口腔清掃状態、歯肉の炎症、ポケットの深さ、外傷性咬合の有無などを調べ、結果に応じて口腔清掃指導や口腔内のお掃除、咬合調整など、必要な処置を行います。

この定期的なメンテナンス処置がきわめて重要です。これをおろそかにしてしまうと、手術や固定などの複雑な処置もすべて失敗に終わってしまうことが多くなります。

歯周治療はもちろんですが、通常の治療のメンテナンスも痛みが出てからでは治療期間も長く、苦痛の伴うものになってしまいます。ぜひ、定期的に検診をして頂き、健康な口腔内を維持していきましょう！

当クリニックでは歯周病治療もおこなっております。ご興味のある方はお気軽にお問合せ下さいませ。

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