【食事以外の役割】歯と口の6種類の重要な役割とは? | 浦和もちまる歯科・矯正歯科クリニック

浦和もちまる歯科・矯正歯科クリニック

新型コロナウィルス対策について

【食事以外の役割】歯と口の6種類の重要な役割とは?

投稿日:

カテゴリ: 歯科コラム

院長の持丸みずきです。

歯並びやかみ合わせが悪いと、歯磨きがしづらく、歯および歯肉を清潔に、そして健康に保つことが難しくなります。また、咀嚼、発音といった口の機能を十分に発揮できないばかりでなく、顔貌にも好ましくない影響を与えます。

矯正治療は、口の健康や正しい機能を回復させるほか、調和のとれた美しい顔貌にすることで自信に溢れた笑顔をもたらし、より豊かな人生の一助となりますね。

 

歯と口の役割

顔 口元

歯と口の役割は食事をする以外にも沢山あります。

口の役割は

〇咀嚼、発音、食感の感知

〇刺激の伝達(脳の活性化、安心感)

〇口の中の保護

〇顔の形成

〇道具、武器

〇法歯学・考古学での活用

 

咀嚼、発音、食感の感知

まず「咀嚼」、つまり、かんだり食べたりという、もっとも重要な役割があげられます。また「発音」や、「歯ごたえ」「歯ざわり」を感じるうえでも重要な役割を果たしています。歯があってこそ、「歯ごたえのある食べ物」という言い方ができるわけで、歯がなければ、「歯ごたえ」「歯ざわり」といった感覚は得られません。したがって、歯は食感を楽しむうえで大変重要になります。

刺激の伝達(脳の活性化、安心感)

歯根膜への刺激は脳の中枢に送られ、感覚、運動、記憶、思考などをつかさどるさまざまな分野に伝えられます。また、かむことは脳の血流量を増やし、脳の活動を活発にします。「ガムをかむと眠気がとれる」のは、頭の働きを刺激するという役割の一例です。自身の歯でかむことが認知機能の維持に有用であることも示唆されています。さらに、気持ちがイライラしているときに爪をかじる人がいますが、これは爪をかじることで生じる歯根膜への刺激が三叉神経をとおって脳の中枢に送られ、リラックスした気持ちになるのです。ほかにも、さまざまな愛情表現として歯が使われることもあります。

口の中の保護

口の中を守る役割もあります。歯は、歯を支える歯槽骨、上顎の骨、下顎の骨とともに硬組織を形成し、外力に対して歯列の内側にある舌や他の軟組織を保護しています。

顔の形成

歯は、顔の形成にも影響します。これは後で詳しく説明しますが、歯並び、かみ合わせと顔貌には非常に密接な関連があり、不正咬合の状態はさまざまな形で顔貌に表出されます。このため、矯正治療の大きな目的のひとつとして、顔貌の改善があげられているのです。

道具、武器

つぎは「道具、武器」としての役割です。たとえば、あまりおすすめできませんが、歯を使ってビールの栓を開けることもできるでしょう。あるいは、犬歯は「糸切り歯」と呼ばれているように、裁縫をするときに糸を上下の犬歯で切ることもできます。歯には栓抜きやはさみのようなさまざまな道具としての役割があるといえます。「武器」というと違和感があるかもしれませんが、たとえば喧嘩をするときに「人にかみつく」というような場合は、歯は「武器」として使われることになります。

法歯学・考古学での活用

最後に、法歯学・考古学の分野での役割があります。1985年に御巣鷹山で日航機の墜落事故が起こりましたが、ご遺体の身元確認が非常に困難でした。このとき、歯や顎の骨が、個人識別に非常に役立ったわけです。歯や顎の骨は化学的にも物理的にも非常に安定しているため、法歯学や考古学において有用なものとされています。 不正咬合がもたらす障害と矯正治療 歯、口の役割が何らかの原因で障害されることがあります。その原因のひとつに不正咬合(歯並び、かみ合わせの異常)があります。(不正咬合はむし歯、歯周病そして外傷および歯根吸収の「誘因」になるというわれていますが、これは「直接的な原因ではない」という意味です。不正咬合はむし歯や歯周病になりやすい環境を助長するといえます。 不正咬合がもたらす障害 〇むし歯発生の誘因 〇歯周病の誘因 〇外傷および歯根吸収の誘因 〇咀嚼障害(食物をよくかめない) 〇発音障害 〇呼吸への影響 〇筋機能への影響 〇骨の成長への影響 〇顔のかたち(顔貌)への影響 〇社会生活における不都合と心理的影響 むし歯の発生および歯周病の誘因 凹凸の激しい歯並び(叢生)では、歯磨きが非常にしにくいため、食物残渣が歯面に残り細菌が繁殖して歯垢となります。さらに進行するとカルシウム分が沈着して歯石になります。つまり、凹凸の強い歯並びは、歯垢の除去がうまくいかないためにむし歯になりやすく、また、歯石が沈着して歯肉炎をはじめとする歯周病に罹患しやすくなります。 外傷および歯根吸収の誘因 唇側あるいは頬側に突出している歯は、転倒やスポーツで顔面を強く打ったりすると、口唇や頬粘膜を傷つける原因となるばかりでなく、歯冠、歯根、あるいは歯槽骨の破折を招くことがあります。

このように、歯の役割とは食べることだけでなく広範囲に及びます。

1本1本の歯が、何にも変えがたい貴重な物です。

1本でも多く元気な歯を残すために、悪くなった歯をすぐに削る、抜くのではなく

十分カウンセリングを受け、治療方法を決めてください。

 

浦和で矯正歯科をお探しの方は、浦和もちまる歯科・矯正歯科クリニックまでお問い合わせください。

浦和もちまる歯科 インビザライン

トップへ戻る