【妊娠性歯肉炎】妊娠中は歯周病になりやすく、出産リスクにもつながります | 浦和もちまる歯科・矯正歯科クリニック

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【妊娠性歯肉炎】妊娠中は歯周病になりやすく、出産リスクにもつながります

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カテゴリ: 歯科コラム 虫歯・歯周病ケア

こんにちは

歯科コンシェルジュの中澤です。

前回に引き続き妊婦による歯科健診についてのお話です。

 

妊娠中は特に歯周病になりやすいんです。

妊娠中期から後期(16週以降)になると、女性ホルモンの増加に伴い、歯茎の出血や発赤、腫脹が起きやすくなります。これを妊娠性歯肉炎といいます。出産とともにもとに戻りますが、しっかりとしたプラークコントロールで炎症を最小限に抑えることができます。

歯周病にかかっている妊婦は早産(妊娠22週~36週での出産)や低体重児出産(出産時体重が2500g未満)のリスクが高くなることがわかりました。早産や低体重児出産は、新生児死亡につながる可能性が高いこと、脳性麻痺、知的障害、てんかん等の重い障害を負うことが多いこと、長期の入院から親子の愛情障害が発生し、児童虐待のリスクがあること、高血圧や糖尿病等の生活習慣病になりやすいこと、さらには、NICU等における長期間の高度治療を必要とすることなどが挙げられます。

毎日の歯みがきで歯垢をしっかり取り除くことで治すことができ、予防作用も見込めます。逆に放置しておくと歯周病へと進行してしまうので注意しましょう。

◇妊婦中の口腔ケア

・妊娠初期はつわりがひどく歯ブラシを口にするのも苦労しがちな時期です。1日のうちで体調の良い時間に歯みがきをリラックスして行いましょう。その際、ヘッドの小さい歯ブラシを使用すると良いでしょう。歯みがきの時は、下の方を向いて前かがみの体勢になり、歯ブラシを舌に当てないようにすると嘔吐感を避けやすくなります。歯ブラシは小刻みに動かしましょう。また、歯みがき剤は、香料や味の強いものは避けた方が良いでしょう。歯みがきできないときには、デンタルリンスや水でのブクブクうがいをしましょう。

・安定期に入ってくると一度に食べられる量が減ってしまうため、空腹状態が多くなり間食などの食べる回数が増えやすい時期です。妊娠中は唾液の量が減り、自浄作用が弱まるため食後の歯みがきケアが重要です。また、体調も安定しているため歯科治療もこの時期が最適です。

・妊娠後期は赤ちゃんが生まれた後の準備や日々の家事や仕事で忙しくなり、つい歯みがきをおろそかにしてしまいがちな時期です。ママのお口が不健康だと赤ちゃんにも細菌を移してしまうリスクがあるため、出産準備とともに正しいオーラルケアも心掛けましょう。

・生まれたばかりの赤ちゃんのお口には、虫歯の原因となる細菌はいませんが、虫歯になる赤ちゃんもいます。パパやママが使ったスプーンで赤ちゃんに食べさせたり、噛み砕いたご飯をあげたり・・・それらはすべて、赤ちゃんに虫歯菌を移してしまっているのです。口うつしや間接キスなど、赤ちゃんとのスキンシップを取ることも大事ですが、赤ちゃんのお口の中の健康を守るためにパパやママが日々の歯みがきを気を付けなければなりません。

◇妊娠中の食事

赤ちゃんの歯の元となる歯胚と呼ばれる組織は、妊娠初期からつくられます。その歯胚が石炭化されて、固く丈夫になるのが妊娠4か月ごろです。永久歯の歯胚の一部も、この時期に作り始められています。カルシウムだけでなく野菜や果物、肉や魚、穀物などバランスよく食べて必要な栄養素をしっかり摂るよう心がけましょう。

葉酸が豊富な緑黄色野菜は、特に意識して摂りたい栄養素の代表です。葉酸はビタミンB群の水溶性ビタミン。妊娠前や妊娠初期に十分に摂取することで、神経管の先天異常の発症リスクを低下させる効果があると言われています。18歳以上の女性の1日の摂取量は240ugですが、妊娠中は480ugと通常の2倍は必要になります。おもに、ホウレン草などの緑黄色野菜や果物、納豆、レバーなどに多く含まれています。水溶性のものは茹でると効果が半減してしまうため、メニューを工夫しましょう。また妊婦さん向けに葉酸が手軽にとれるサプリメントもあるので、上手に取り入れてみるのもいいかもしれませんね。

鉄分が豊富な食材は、レバーやあさり、まぐろ、かつお、納豆などがあります。妊娠中の鉄分はお腹の赤ちゃんにもしっかり運ばれるため、妊婦さんは貧血になりやすいのです。また、妊娠後期は出産に備えて血液量が増えます。血液の赤血球の増加よりも、血液の液体部分の増加が多く希釈され貧血になったりします。増加した赤血球はヘモグロビンのもととなる鉄分が多く必要となります。

カルシウムは赤ちゃんの骨や歯をつくる大事な栄養素です。通常時よりも多く必要はないものの、日本人は慢性的にカルシウム不足と言われている為、1日550mg~650mgの推奨量をきちんと摂るようにしましょう。カルシウムが多く含まれている食材は牛乳やヨーグルトなどの乳製品、大豆製品、小魚、小松菜等があります。

 

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