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根管治療が痛い理由は歯根の数!苦痛を伴う治療を回避する方法もお伝えします

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カテゴリ: 歯科コラム 虫歯・歯周病ケア

重度の虫歯など、歯の深い部分や神経まで到達している場合に必要な処置が、「根管治療」です。

根管治療では、その名の通り、歯の根っこを治療します。

しかし、歯の大きさ、向きや、根管の形状は人それぞれ。

根管治療には以下のような特徴があります。

「なにそれ怖い!絶対にやりたくない!」と思われるかもしれませんね。

しかし、根本的な理由を知っておけば、根管治療を受けるときにもある程度の覚悟ができるでしょう。

本記事では、根管治療を受ける際に前もって知っておくとよい、歯の根っこについて解説します!

 

痛い治療は絶対に嫌だ!歯科医院で用いられる4種類の麻酔法についてこちらの記事で掘り下げています。

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根管治療が複雑なのは、形態が千差万別だから

根管の太さ、長さ、形態は人それぞれ異なります。

すべての歯が同一であったなら、根管治療もさぞかし簡単に合理化ができ、歯の治療も短期間で完了することでしょう。

歯の根っこの形は、大きく分けて2つ。単根と複根があります。

 

2種類の歯根の形

単根

内エナメル上皮細胞によって誘導され、未分化間葉細胞より分化して配列したものと考えられている象牙芽細胞が、象牙質を形成し始めると、内エナメル上皮は、互いに近接して密着するようになります。

このような部位を上皮鞘 Hertwig’s epithelial、あるいは根鞘 root sheath と呼んでいます。

最初の接合部が将来のエナメル質、象牙境 enamel-dentin  junktion となります。将来、歯冠部となる部位の内エナメル上皮はエナメル質を形成しますが、外エナメル上皮と癒着するとエナメル質形成が停止し、内側に増殖して、上皮隔膜  epi-helial diaphragm を形成します。

歯乳頭部、上皮鞘の内側の細胞増殖部に象牙芽細胞が出現して象牙質を形成するようになると、上皮鞘は歯小襄の結合組織によって分断されて、上皮遺残となります。

さらに、上皮鞘を分断した結合組合組織細胞が象牙質に近接して、セメント芽細胞 cementblasts に分化して、セメント質を形成するようになります。

象牙質の形成とセメント質の添加が進行するにしたがって、歯の形態が整っていくのです。

 

複根

複根の発生は、基本的には単根と同じですが、上皮鞘が伸びて上皮隔膜を形成した後、歯根の数に応じて隔膜が突起を出して相互に癒着することによ歯の根っこの根管口部が形成されるとされています。

上顎の大臼歯では3つの隔膜部より突起が形成され、下顎の大臼歯では、2つ形成されているのが一般的ですが、例外もあります。中には歯の根っこが4つある場合もあります。

また、上顎と下顎とで、歯の根っこの数が違うのは、上顎は重力によって落ちてこないように3つになったと言われることもあるようですが、真実は不明です。

こういった例外に、歯内療法家はとても苦しまされているようです。

歯冠と歯の根っこの接合部が歯頸部の形成が終了した後も、さらに、歯の根っこは分離して、あるいは歯の根っこの内部で根管が1~2個、場合によっては3個も形成されます。

このようなことが起こらなければ、歯の治療は楽になり、歯の寿命ものびることでしょう。

歯の根っこ、および根管の形成過程では、癒着不全や脈管の通路の残存などが生じ、髄床底、根管壁、根尖孔部に種々な形態をあらわします。

 

根管の形状

根管 神経 血液

根管とは、歯の中にある、神経と血管の通り道。

根管にも、歯の種類や人によって、それぞれ特徴や形態が異なります。

側枝

歯の根っこの先で神経が二股に分かれているような形の神経のことです。

複根管

歯の根っこが4本や5本など、複数根ある神経のことです。

イスムス

根管と根管を繋ぐような形の狭小部のことです。

扁平な歯の根っこや樋状根っこにこういった形の根管がみられます。

その狭窄部は機械的清掃が 大変困難となり、歯の神経の壊死組織や細菌などが残存しやすいため、洗浄による化学的清掃が重要となります。

 

重度な虫歯で歯の神経を抜く場合の「抜髄法」について別記事で解説しています。

 

歯科医師も最善を尽くします

歯の根っこの形成は、歯冠の形成と同じように、それぞれ個性があり、細部についてはまったく同じ形態を示すものではないといっても言い過ぎではありません。

しかし、東洋人、白人、黒人、インド人など、それなりに特色を有する人種があるように、乳歯は乳歯のような外観を示し、永久歯の前歯、小臼歯、大臼歯、そして上下顎、それぞれに特色ある外観をもっているので、各々の歯の鑑別は大体可能です。

われわれ日本人は、歯種で言うと前歯、あるいは小臼歯というところです。

すべての歯が単根で、しかも、真っ直ぐであったなら、いかに歯科医師にとって有難かったことであろうかは計り知れません。

実際は軽い彎曲から強い彎曲まであり、根尖孔の開口位置、数、そして大きさも、また、歯の根っこの数と根管数の不一致や、異常形状の根管、髄床底に開孔する髄管、さらに、虫歯の進行や外傷による歯髄腔、根管の石灰化など、さまざまな歯髄と根、あるいは根管の異常は根管の処置に際して、臨床家を苦悩に陥らせています。

歯の側にとっては触られたくない極秘の場所なのかもしれませんね。

 

根管治療を回避するには?

痛い 根管治療 回避 方法

根管治療は、お医者さんにとっては非常に複雑で、患者さんにとっては苦痛や術後の痛みを伴うこともあります。

苦しい治療は、できるだけ回避したいものですよね。

どうすれば、痛い治療を受けずに済むのでしょうか?

その方法は、非常に基礎的で簡単なものです。

 

日々の口腔ケアを怠らない

まずは、毎日しっかりと歯磨きやフロスで虫歯予防をしましょう。

虫歯の原因となる食べかすの除去を徹底し、プラーク(歯垢)の発生を抑えることが非常に有効です。

毎日の口腔ケア習慣があれば、少なくとも、根管治療が必要になるほど重度な虫歯のリスクは軽減されるでしょう。

隅々まで磨いて歯垢を除去するブラッシング方法も併せてお読みください。

 

定期的に歯科検診を受ける

日々のブラッシングに加えて、3ヶ月に1回の定期検診を受けましょう。

小さな虫歯や、虫歯予備軍を歯科衛生士さんが見つけてくれます。

歯垢が溜まっていても、専用の機械で定期的に除去してもらうことで、虫歯になるリスクは大きく軽減されるでしょう。

 

虫歯治療を途中で放り出さない

どの医院でもありがちなのですが、治療の途中で通院をやめてしまう方もいらっしゃいます。

虫歯の進行の程度や治療内容にもよりますが、治療の途中で通院をやめてしまうと、様々なリスクを負ったままになってしまうことも。

まだ完治していない虫歯が更に進行してしまって、気づく頃にはもっと苦痛の大きい治療を受けなければならなくなってしまうかもしれません。

通院に自信の無い方は、気兼ねなく歯医者さんに相談してみましょう。

歯医者さんは一人ひとりのお口の健康を守るために働いていますから、きっと親身になって治療プランを立ててくれますよ。

なぜ検診が必要なの?「予防歯科」の重要性について徹底解説しています!

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まとめ

歯の深い部分まで虫歯や炎症が進行すればするほど、治療は複雑で痛みを伴うものになってきます。

結局は、日々のこまめなセルフケアが最も大切だということがわかりましたね。

痛くて怖い歯科治療を受けなくて済むようになるためにも、定期的に歯科健診を受けておくことが必要です。

まずは勇気を出して、かかりつけ、または地域の歯医者さんに相談してみましょう!

 

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