これであなたも歯磨きのプロに!歯ブラシの選び方と正しい磨き方をご紹介
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カテゴリ: 歯科コラム 虫歯・歯周病ケア
「歯磨きをしなくてもいい」
そう思う方は少ないはず。
歯磨きについては、幼稚園や小学生の頃からその重要性を教えこまれているので、ほとんどの方はその重要性を理解しているはずです。
しかし、歯磨きをサボりがちな人は結構いらっしゃいます。そして、磨いていたとしても正しい知識がないために、効果が出ていない方も少なくないのです。
今でこそ、私もしっかり歯磨きをするようになりましたが、実は歯磨きが大嫌いでした。では、なぜ歯磨きを丁寧に行うようになったのでしょうか?
それは、私が歯科医師になってから『歯磨きをしない人や粗っぽい歯磨きをする人がどのような状態に陥ってしまうのか』を来る日も来る日も見続けることになったからです。
歯科医院にはいろいろな人が来院されます。歯のメンテナンスを怠っていたために歯を抜かなくてはいけない状況になって来院する方も珍しくありません。そして、そのような患者様に「抜歯するしか方法がありません」と告げるとかなり動揺されます。心の準備ができていないからです。
これは、宣告する歯科医師にとってもかなり辛いことです。私自身この辛さを何度も味わってきたので、毎日の歯磨きは自然に丁寧に行うようになりました。そして患者様にもその重要性をしっかりと伝えています。
ではここで、『歯ブラシの選び方』と『正しい歯磨き法』を説明いたします。プロが選ぶ歯ブラシ
まずは、歯ブラシの選び方についてアドバイスします。歯ブラシにはいろいろな種類があり、選び方の基準としては、大きさ、硬さ、毛先の形態の3つがあります。
そして何よりも、自分に合った歯ブラシを選ぶことが大切。選び方のポイントについて、自分に合った歯ブラシ|3つのポイントを確認しましょう!にて解説しています。
①先ずは、歯ブラシの大きさです。大きいほうが一気に磨けるのですが、細かい部分が上手く磨けないので小さな歯ブラシを選ぶようにしましょう。
②硬さは健康な歯茎の人は硬めのもので良いですが、歯周病が進行して歯茎が弱っている場合、柔らかい歯ブラシをお勧めします。心配な方は最寄りの歯科医院に相談してください。
③毛先の形態については「特にこの形がいい!!」というものはありません。歯と歯茎の間をしっかり磨くことが重要なので、基本的には毛先が細い歯ブラシをお勧めします。ただし、歯茎が弱っている方にとっては刺激が強すぎることがあります。
つぎは歯ブラシの使用期間です。歯ブラシを使い込んでいくと毛先が広がっていきます。そうなると歯と歯茎の間をうまく磨けません。おおよその目安として1か月くらいで交換するようにしてください。
また、虫歯や歯周病には歯ブラシの使い分けがおすすめ。【5種類】歯ブラシを使い分けて隠れた歯垢を除去で詳しくご紹介しているので、参考にしてみてください。
正しい磨き方
1.頻度
一番良いのは毎食後磨くことです。しかし、「1日に3回は無理!」という人が多いと思うので、朝晩の2回は必ず磨くようにしましょう。
そして、その2回の中でも寝る前の歯磨きを丁寧に行いましょう。口腔細菌は寝ているときに活発になります。歯磨きをせずに寝ることは絶対に止めてください。
2.時間
「歯磨きは何分すればよいのか?」という質問をよく受けますが、これは「部屋の掃除を何分すればよいのか?」という質問に似ています。その答えは、「〇分です」ではなく、【歯全体を磨きあげるまで】が正解です。
時間で表すなら不慣れな人で5分。私のようなプロで3分です。もしも、あなたが3分以下なら、ちゃんと磨けていないと考えた方がよいでしょう。
3.歯磨き粉
発泡剤の入っていないジェルタイプがおすすめです。
歯磨き粉が苦手という人もいるようですが、私個人の考えでは、できるだけ歯磨き粉を使用するようにしてください。歯磨き粉を使わずに歯磨きすると一見汚れが落ちたように見えても、実際は落ちていないことが多いからです。
皿洗いでいうと、油分を含む料理のお皿を水洗いするようなものです。絶対に水洗いだけではヌルヌルした汚れは落ちません。
洗剤を使用することに剤よって油分が落ち、キュッ、キュッという音がするのです。歯磨きも同じことがいえます。歯磨き粉には、清掃剤(研磨剤)が配合されているものがあります。清掃剤が多いと歯が削れていきますので、知覚過敏が激しい方は清掃剤を含まない歯磨き粉が良いでしょう。
歯周病予防にぴったりな歯磨き粉は、【歯周病予防】当院スタッフおすすめ歯磨き粉のご紹介!を参考にしてみでくださいね。
心配な方は当医院までご相談下さい。
*清掃剤・・・歯の表面を傷つけずに、歯垢や着色物などの汚れを落とす成分のことです。成分によっては「研磨剤」と表示される場合もあります。炭酸カルシウムや無水ケイ酸、リン酸水素ナトリウムなどが使われています。4.持ち方
歯磨きはしっかり行って欲しいのですが、力を入れ過ぎると歯茎を傷つけたり、必要以上に歯を研磨してしまうことがあります。そこで、力の入り過ぎを防ぐためにブラシ部分からできるだけ遠い位置を、3本から4本の指でつまんで歯を磨きます。
くれぐれもわしづかみで強く握らないようにしましょう。
5.磨き方の基本
歯磨きの最大のコツは歯茎をマッサージするように磨くことです。
『歯磨きとは、歯茎のマッサージである』といっても過言ではありません。ところが、実際には歯しか磨いていない人が意外と多いのです。
患者様への歯磨き指導で「歯茎をマッサージしましょう」と伝えると、「先生、なぜ歯茎をマッサージしなければならないのですか?歯に付いた汚れを落とすことが大切なのでは?」という質問を受けます。口の中で一番汚れの溜まりやすい場所は、歯よりも歯と歯茎の間にある『溝』の部分なのです。
そのため、歯茎をマッサージする感覚で歯磨きを行うと汚れが落ちやすくなるのです。
次に注意してほしい場所は歯と歯の間です。おおざっぱなゴシゴシ歯磨きでは歯と歯の間に毛先が届きません。毛先の細い歯ブラシで丁寧に汚れを落としていきましょう。
そして+α、デンタルフロス・歯間ブラシを使いましょう。
浦和で歯科をお探しの方は、浦和もちまる歯科・矯正歯科クリニックまでお問合せ下さい。
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